【医師監修】葉酸サプリは飲まない方がいいは誤解!後悔する前に知るべき事実

「葉酸サプリって、本当に飲んだ方がいいのかな…」
「ネットで『飲まない方がいい』っていう意見も見るけど、どっちが本当なの?」
初めての妊娠や、これから赤ちゃんを迎えたいと考えているあなたにとって、たくさんの情報があふれる中で、何が正しくて、何を信じれば良いのか、不安に感じてしまうのは当然のことです。
特に、ご自身と未来の赤ちゃんの健康に直結するサプリメントについては、慎重になるお気持ち、とてもよく分かります。
この記事の結論からお伝えします。
「葉酸サプリは飲まない方がいい」というのは、重大な誤解です。
ネット上の噂に不安を感じるかもしれませんが、赤ちゃんの先天性リスクの一つである神経管閉鎖障害(しんけいかんへいさしょうがい)の発症リスクを大幅に減らすため、厚生労働省も妊娠可能な全ての女性にサプリメントでの葉酸摂取を強く推奨しています。
この記事を最後まで読めば、あなたの抱える葉酸サプリへの疑問や不安は解消され、自信を持って赤ちゃんとご自身のための大切な一歩を踏み出せるはずです。
この記事を読めばわかること
- なぜ「葉酸サプリは飲まない方がいい」という噂が立つのか、その本当の理由
- 飲むことのデメリット(過剰摂取など)と、飲まないことの重大なリスクの比較
- 後悔しないための、安全で信頼できる葉酸サプリの具体的な選び方
【結論】「葉酸サプリは飲まない方がいい」は誤解です

このセクションでは、まずあなたの心に一番引っかかっているであろう「飲まない方がいい」という説がなぜ誤解なのかを、医師の立場から明確にお伝えします。
この記事を読み進める上での大前提となる、最も大切な結論です。
サプリでの葉酸摂取は「必要不可欠」です
この記事を担当する編集部として、まず、はっきりと結論からお伝えさせてください。
妊娠を望むすべての女性にとって、サプリメントによる葉酸の摂取は「必要不可欠」です。
これは、私たち編集部の個人的な見解ではありません。
日本産科婦人科学会をはじめ、厚生労働省や世界中の多くの公的機関が一致して強く推奨している、数多くの科学的根拠に基づいた事実なのです。
なぜ、これほどまでに「必要」だと断言できるのか。
それは、葉酸が、赤ちゃんの脳や脊髄(せきずい)といった、体の根幹をなす非常に重要な部分が作られる「妊娠超初期」に、決定的な役割を果たすと証明されているからです。
この時期にお母さんの体内で葉酸が不足していると、赤ちゃんの「神経管閉鎖障害」という先天性の病気のリスクが高まることが、信頼性の高い数多くの研究によって明らかになっています。
そして、このリスクを効果的に、かつ確実に下げられるのが、サプリメントによる葉酸摂取なのです。
もちろん、「サプリメント」という言葉に、少し抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。
「できるだけ自然な食品から摂るのが一番ではないか」「人工的なものは体に良くないのではないか」と考えるのは、自然なことです。
しかし、葉酸に関しては、その考えが当てはまりません。
食事から摂れる葉酸とサプリメントの葉酸は、体内での利用効率が大きく異なり、必要な量を食事だけで安定的に確保するのは、残念ながら非常に難しいのが現実です。
この点については、後のセクションで詳しく解説しますが、大切なのは「サプリメント=悪」という漠然としたイメージで思考を止めてしまうのではなく、なぜ葉酸サプリが必要なのか、その科学的な理由を正しく理解することです。
あなたのその一歩が、未来の赤ちゃんの健康を守ることに直結するのです。
多くの先輩ママが葉酸サプリを摂取。もはや「新常識」です。
「葉酸サプリを飲むべきなのは分かったけど、実際にみんな飲んでいるの?」と、周りの様子が気になる方もいるかもしれませんね。
ご安心ください。あなたは決して一人ではありません。
実際に、多くの先輩ママたちが、あなたと同じように葉酸の重要性を理解し、サプリメントを摂取しています。
現在、産婦人科の妊婦健診では、医師から葉酸摂取の重要性について指導を受けるのが一般的です。
また、自治体が配布する母子健康手帳の副読本などでも、葉酸サプリメントの摂取が推奨されていることが多くあります。
こうした背景もあり、様々な調査結果に目を向けても、妊娠を経験した女性の多くが、葉酸サプリを利用しているという傾向が見て取れます。
この事実が示すのは、葉酸サプリの摂取が、もはや一部の人が行う特別なことではなく、妊娠を考える女性にとって「当たり前の新常識」になっているということです。
「飲まない方がいい」という声は、ネット上では目立つように見えるかもしれませんが、実際には少数派であることがわかります。
私たちの編集部が取材した産婦人科の先生方にお話を伺っても、「来院されるほとんどの妊婦さんに、葉酸サプリの摂取を指導しています」と仰っていました。
「友達に勧められて」「雑誌で見て」といったきっかけで、健診に来る前からすでに飲んでいる方も非常に多いそうです。
このように、多くの仲間がいるという事実は、あなたの不安を少し和らげてくれるのではないでしょうか。
周りのみんなも実践している健康習慣だと知ることで、安心して一歩を踏み出すことができるはずです。
なぜ「飲まない方がいい」という不安な声が生まれるのか?
では、なぜこれほどまでに専門家が推奨し、多くの女性が実践しているにもかかわらず、「葉酸サプリは飲まない方がいい」という不安な声がなくならないのでしょうか。
その背景には、いくつかの誤解や知識の断片化が関係していると考えられます。
あなたが不安に感じている点の多くも、きっとこの中に含まれているはずです。
ここでその原因を一つひとつ解き明かしていきましょう。
- サプリメントへの漠然とした不信感
「サプリメントは化学的に合成された人工物で、体に悪いのではないか」「できるだけ自然なもの、オーガニックなものを取り入れたい」という考え方をお持ちの方は少なくありません。
特に妊娠中は、添加物などにも敏感になり、赤ちゃんへの影響を考えてサプリメントを避けたいと感じるのは、とても自然な心理です。
この「自然志向」が、葉酸サプリへの抵抗感につながっているケースは非常に多いです。
- 「過剰摂取」のリスクに対する誤解
「葉酸は摂りすぎると副作用があるらしい」という情報を聞き、不安になる方もいます。
確かに、どのような栄養素も過剰に摂取すれば健康リスクにつながる可能性はありますし、葉酸にも「耐容上限量(たいようじょうげんりょう)」という「これ以上摂取するとリスクが高まる可能性がある量」が定められています。
しかし、この数値を正しく理解せず、「サプリを飲む=過剰摂取になる」と短絡的に結びつけてしまっている人が多いのです。
通常の用法・用量を守っていれば、過剰摂取になる心配はほとんどありません。
- デメリット情報だけが一人歩きしている
ネットやSNSでは、ごく稀な副作用の体験談や、「〇〇のリスクが上がる」といった科学的根拠の乏しい情報が、キャッチーで刺激的であるがゆえに拡散されやすい傾向があります。
例えば、「葉酸サプリを飲んだら体質に合わなかった」「葉酸のせいで子どものアレルギーが増える」といった情報です。
これらの情報には、摂取のメリットという最も重要な側面が抜け落ちており、デメリットだけが強調されてしまうため、見た人に強い不安を与えてしまうのです。
これらの不安要素は、後のセクションで一つひとつ、科学的な根拠をもとに詳しく解説し、解消していきます。
大切なのは、断片的な情報に惑わされず、メリットとデメリットを天秤にかけ、総合的に判断すること。
あなたの不安の原因がわかれば、きっと冷静に対処できるようになります。
なぜ必要?葉酸サプリを「飲まなかった」ときのリスク
このセクションでは、葉酸サプリの必要性について、より深く掘り下げていきます。
「飲まなかったら、具体的にどうなるの?」という最も知りたい疑問に、医学的・科学的な根拠を基にお答えします。
少し専門的な内容も含まれますが、未来の赤ちゃんを守るために非常に重要な知識ですので、一緒に学んでいきましょう。
最大のリスクは赤ちゃんの「神経管閉鎖障害」
葉酸サプリの摂取をこれほど強く推奨する最大の理由。
それは、赤ちゃんの「神経管閉鎖障害(しんけいかんへいさしょうがい)」という、生まれつきの病気の発症リスクを大幅に下げることができるからです。
「神経管(しんけいかん)」と聞いても、あまり馴染みがないかもしれませんね。
これは、妊娠のごく初期(受胎後28日ごろまで)に作られる、赤ちゃんの脳や脊髄(せきずい)の”もと”になる管状の組織です。
例えるなら、体の設計図の中でも、中枢神経という最も重要な部分の基礎工事にあたります。
通常、この管は妊娠初期に自然に閉じて、脳や脊髄へと発達していきます。
しかし、この非常に大切な時期にお母さんの体内の葉酸が不足していると、神経管がうまく閉じずに、開いたままになってしまうことがあるのです。
これが「神経管閉鎖障害」です。

神経管の開いた部分によって、障害は主に2つのタイプに分かれます。
- 無脳症(むのうしょう):
大脳がほとんど形成されない、非常に重い障害で、残念ながら流産や死産に至るか、生まれても長く生きることはできません。
- 二分脊椎(にぶんせきつい):
背骨の一部が閉鎖せず、そこから脊髄が外に出てしまう障害です。
下半身の麻痺による運動障害や、排尿・排便の障害などが残ることが多く、生涯にわたって治療やリハビリが必要になることもあります。
最も重要な点は、神経管が作られるのは「妊娠4〜7週」という、多くの女性がまだ妊娠に気づいていないか、気づいたばかりの時期だということです。
つまり、「妊娠がわかってから葉酸を飲み始めよう」では、間に合わない可能性が高いのです。
だからこそ、妊娠を考え始めたその時から、サプリメントで葉酸を補っておくことが、何よりも確実な予防策となります。
厚生労働省が「サプリでの摂取」を強く推奨する科学的根拠
「葉酸が重要」という話は、医師や企業が言っているだけではありません。
日本の健康政策を司る厚生労働省が、公式に、そして非常に強く、サプリメントによる葉酸摂取を呼びかけています。
これは、数多くの信頼できる科学的研究によって、その効果が証明されているからです。
その根拠となるのが、2000年12月に発表された、非常に重要な通知です。
厚生労働省からの公式通知
妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について
(中略)
神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させるための、妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に関する知識の普及啓発を図るため、(中略)葉酸の摂取に関する情報提供を積極的に推進したい。
(中略)
妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間、葉酸をはじめとするその他のビタミン等を多く含む栄養のバランスがとれた食事を心がける必要がある。
特に、食事に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日`400μg`の葉酸を摂取することによって、神経管閉鎖障害の発症のリスクが集団として低減することが期待できる。
出典: 厚生労働省「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」(平成12年12月28日 児母第72号/健医地発第133号) (厚生労働省の公式サイトで確認する)
この通知のポイントを分かりやすくまとめると、以下のようになります。
- 対象者: 妊娠を計画している、あるいは妊娠の可能性がある、すべての女性。
- 推奨内容: 通常の食事にプラスして、サプリメントから1日400μg(マイクログラム)の葉酸を摂取すること。
- 期待される効果: 神経管閉鎖障害の発症リスクを低減できる。
この「400μg」という具体的な数値は、世界中で行われた大規模な研究の結果に基づいています。
複数の信頼できる研究を統合した分析では、この方法によって神経管閉鎖障害のリスクが約40%から、報告によっては最大で86%以上も低減したとされています。
これほど明確に、特定の病気のリスクを下げられると証明されている栄養素は、他にはなかなかありません。
厚生労働省が「食事に加えて」「栄養補助食品から」と、あえてサプリメントを指定している点が非常に重要です。
これは、次のテーマである「食事だけでは不十分」という事実につながっていきます。
国が公式に推奨しているという事実は、あなたが葉酸サプリを手に取るときの、何よりの安心材料になるはずです。
なぜ食事だけではダメ?2種類の葉酸と吸収率の違い
「栄養はできるだけ食事から摂りたい」と考えるのは、とても素晴らしいことです。
私も普段の診察で、バランスの取れた食事の重要性は常にお伝えしています。
しかし、こと「妊娠初期の葉酸」に関しては、残念ながら食事だけで必要量を満たすのは極めて困難と言わざるを得ません。
その理由は、葉酸には2つの種類があり、体内での使われ方が全く違うからです。
- ポリグルタミン酸型葉酸(食事由来の葉酸)
- ほうれん草やブロッコリー、レバーといった食品に含まれている、天然の葉酸です。
- その構造上、体内で一度分解されてから吸収される必要があり、体内での利用効率(生体利用率)が約50%と低いのが特徴です。
つまり、200μgを食事で摂っても、実際に体で使われるのはその半分の100μg程度になってしまうのです。 - また、水に溶けやすく熱に弱い性質があるため、茹でたり炒めたりといった調理過程で、その多くが失われてしまいます。
- モノグルタミン酸型葉酸(サプリメントの葉酸)
- サプリメントに含まれている、合成の葉酸です。
- 食事性の葉酸とは異なり、分解の必要がなく直接吸収されるため、体内での利用効率が約85%と非常に高いことがわかっています。
- 調理による損失もないため、表記されている量をほぼそのまま、安定して体に届けることができます。
この「吸収率の違い」こそが、厚生労働省が「サプリメントから400μg」と指定している理由です。

食事で400μg分の葉酸を吸収しようとすると、吸収率の低さや調理損失を考慮すると、その倍以上の800μg以上を食品から摂る必要があり、これはほうれん草なら毎日2束以上、いちごなら50粒以上食べる計算になり、現実的ではありません。
監修者からのアドバイス
「監修医の立場から見ても、サプリでの摂取は非常に重要です。食事から摂る葉酸は吸収される量が不安定になりがちですが、赤ちゃんの脳や神経が作られる非常に大切な時期には、確実に必要な量を届けることが何よりも大切だからです。そのため、国が推奨する吸収率の高いサプリメントの活用が理にかなっています。」
「合成」と聞くと不安に感じるお気持ちも分かりますが、こと葉酸に関しては、この吸収率の良い「モノグルタミン酸型葉酸」を、推奨量どおりに確実に摂取することが、赤ちゃんの健康を守るための最も科学的で、最も確実な方法なのです。
「飲まなくて後悔した」先輩ママたちの声

これまで科学的な根拠や専門家の視点から葉酸の必要性をお伝えしてきましたが、最後に、先輩ママたちのリアルな声に耳を傾けてみましょう。
葉酸の重要性を知らなかった、あるいは知っていたけれど摂取しなかったことで、後悔の念を抱いている方の声は、残念ながら少なくありません。
(※以下は、プライバシーに配慮し、SNSや掲示板の投稿内容を要約・再構成したものです)
Case 1: 妊娠後に知って焦ったAさん(30代)
「妊娠検査薬で陽性が出て、嬉しくてすぐに産婦人科へ。そこで初めて先生から葉酸サプリを飲むように言われました。でも、一番大事なのは妊娠前から妊娠初期だと知って、血の気が引きました…。もっと早く知っていれば、妊活中から飲んでいたのに。赤ちゃんに何かあったらどうしようと、安定期に入るまでずっと不安でたまりませんでした。『知らなかった』では済まされないと、本当に後悔しています。」
Case 2: サプリに抵抗があって飲まなかったBさん(20代)
「オーガニックな生活を心がけていたので、サプリみたいな人工物には抵抗があって…。食事で頑張れば大丈夫だと思い込んでいました。でも、出産後、子どもの検診で『もしかしたら二分脊椎の疑いがあるから、精密検査をしましょう』と言われて…。幸い、最終的には問題なかったのですが、結果が出るまでの数週間は生きた心地がしませんでした。あの時、ちゃんとサプリを飲んでいれば、こんな心配をすることもなかったかもしれない。自分のこだわりが、子どもを危険に晒すところだったんだと、今でも胸が痛みます。」
Case 3: 経済的な理由でためらったCさん(30代)
「毎月サプリにお金をかけるのがもったいないな、なんて思ってしまって、葉酸サプリを飲んでいませんでした。でも、もし、万が一、子どもに障害が見つかったら、その後の治療やケアにはサプリ代の何百倍、何千倍ものお金と時間、そして精神的な負担がかかるんですよね。そう考えたら、月々数千円の投資をためらった自分が本当に愚かだったと思います。未来の安心を買うと思えば、決して高いものではなかったはずです。」
これらの声は、決して他人事ではありません。
彼女たちの後悔は、「知らなかった」「大丈夫だと思った」「もったいないと思った」という、ほんの少しの判断の違いから生まれています。
もちろん、葉酸を摂らなかったからといって必ず障害が起こるわけではありません。
しかし、サプリを飲むという簡単な行動で、そのリスクを大幅に下げられるという事実を知ってしまった以上、何もしないという選択をすることは、後々、大きな後悔につながる可能性があるのです。
あなたには、ぜひ、彼女たちのような思いをしてほしくありません。
「飲まない方がいい」と言われる理由|5つのデメリットと対策を徹底検証
葉酸サプリの必要性をご理解いただけた一方で、あなたの心の中にはまだ、「でも、やっぱりデメリットが怖い…」という気持ちが残っているかもしれません。
その不安を完全に解消するために、このセクションでは「飲まない方がいい」と言われる理由、つまりサプリメントが持つとされるデメリットについて、一つひとつを医学的な視点から徹底的に検証し、正しい知識と具体的な対策をお伝えします。
【過剰摂取】飲み過ぎるとどうなる?耐容上限量と症状
「葉酸を摂りすぎると、体に悪い影響があるのではないか」という点は、多くの方が心配する最大のポイントでしょう。
結論から言うと、通常の用法・用量を守っている限り、葉酸の過剰摂取を心配する必要はほとんどありません。
厚生労働省は、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」において、サプリメント等に含まれるモノグルタミン酸型葉酸の耐容上限量、つまり「これ以上摂取し続けると健康に害が及ぶリスクが高まる量」を、成人男女ともに1日あたり900~1,000μgと定めています。
(※年齢により若干異なります。18~29歳は900μg、30~64歳は1,000μg)
市販されている多くの葉酸サプリは、1日の摂取目安量として400μgの葉酸を含んでいます。
これは、厚生労働省が推奨する量であり、上限量にはまだ500〜600μgもの余裕があります。
食事から摂れる葉酸(ポリグルタミン酸型葉酸)は、この耐容上限量の計算には含まれません。
つまり、通常の食事に加えて推奨量のサプリを1種類飲む、という一般的な使い方で上限を超えることはまず考えられないのです。
複数のサプリを自己判断で大量に飲む、といった極端な使い方をしない限り、過剰摂取のリスクは非常に低いと言えます。
万が一、耐容上限量を大幅に超える量を長期間摂取し続けた場合に起こりうる症状としては、かゆみ、じんましん、呼吸器系の症状などが報告されています。
また、もう一つ知っておきたいのが「亜鉛の吸収阻害」です。葉酸を極端に過剰摂取すると、体内でミネラルの一種である亜鉛と結びつき、亜鉛が体に吸収されるのを妨げてしまうことがあります。
亜鉛は、細胞分裂や免疫機能の維持に欠かせない重要な栄養素ですので、不足は避けたいところです。
しかし、これもサプリの用法・用量を守っていれば心配する必要はありません。
過剰摂取のリスクを正しく理解し、過度に恐れず、パッケージに書かれた目安量をきちんと守ることが何よりも大切です。
【添加物】サプリに含まれる添加物は本当に危険?
「無添加」「オーガニック」といった言葉に関心が高い方ほど、「サプリメントに含まれる添加物が、赤ちゃんに影響するのではないか」とご心配になることでしょう。
以前、私たちの元に読者の方から、こんなご質問が届いたことがあります。
「『無添加』と書かれていないサプリを買ったのですが、裏を見るとカタカナの成分がたくさん…。これって本当に安全なのでしょうか?」
私たちは、そのご質問にお答えするために、改めてサプリメントメーカーの品質管理担当者の方に取材を行いました。
そこで分かったのは、添加物の一つひとつには「錠剤を固める」「湿気からデリケートな葉酸を守る」といった明確な役割があり、それなしでは製品の品質を保てないということ。
そして、その安全性が、いかに厳しい基準で管理されているかということでした。この経験から、私たちは添加物の役割と安全性を正確に伝えることの重要性を痛感しています。
この読者の方のように、添加物に対して不安を感じる方は少なくありません。
しかし、サプリメントにおける添加物の多くは、品質を保ち、飲みやすくするために必要不可欠なものなのです。
例えば、湿気によって成分が劣化するのを防いだり、小さな錠剤の形を保ったり、栄養素が体の中で適切に溶け出すのを助けたりといった重要な役割を担っています。
そして何よりも知っておいていただきたいのは、日本で使用が許可されている食品添加物は、国の機関(食品安全委員会など)による非常に厳格な安全性評価をクリアしたものだけだということです。
生涯にわたって毎日摂取し続けても健康に悪影響がないとされる量(一日摂取許容量:ADI)が科学的に算出され、それよりもはるかに少ない量が使用基準として定められています。
これは、世界的に見てもトップクラスに厳しい基準です。
もちろん、それでも気になるという方もいるでしょう。
最近では、そうしたニーズに応えて、香料、着色料、人工甘味料、保存料といった、味や見た目を整えるための添加物を極力使用していない「無添加」を謳うサプリメントも増えています。
後の選び方のセクションでも詳しく解説しますが、そうした製品を選ぶのも一つの安心材料になります。
大切なのは、添加物という言葉だけで思考停止せず、その役割と安全性を正しく理解することです。
【体質・アレルギー】薬との飲み合わせや持病がある場合
ほとんどの方にとって安全な葉酸サプリですが、特定の状況下では注意が必要なケースも確かに存在します。
特に、持病の治療のために日常的に薬を服用している方や、アレルギー体質の方は、自己判断でサプリメントの摂取を始めるべきではありません。
葉酸は、一部の医薬品の効果に影響を与える可能性があります。
例えば、抗てんかん薬や、関節リウマチの治療などに使われるメトトレキサートという薬は、葉酸の働きと密接に関連しているため、サプリを併用することで薬の効果が変動してしまう恐れがあります。
また、甲状腺の病気をお持ちの方なども、サプリに含まれる他の成分(ヨウ素など)が影響することもあるため、注意が必要です。
さらに、サプリメント自体に含まれる成分に対して、アレルギー反応が出てしまう可能性もゼロではありません。
例えば、サプリメントの原料に大豆やゼラチンなどが使われている場合に、アレルギー体質の方はかゆみや発疹といった症状が出ることがあります。
このようなリスクを避けるために最も重要なことは、葉酸サプリを飲み始める前に、必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談するということです。
これは、あなたの健康と赤ちゃんの安全を守るための、非常に大切なステップです。
相談する際は、「妊娠を考えていて、葉酸サプリを飲もうと思っているのですが、今飲んでいるこの薬と一緒に使っても大丈夫でしょうか?」と具体的に聞いてみましょう。
もし、すでに飲み始めているサプリがあれば、その商品パッケージを持参して、「このサプリを飲んでいます」と現物を見せるのが最も確実です。
専門家は、あなたの健康状態や服用中の薬との相互作用を考慮して、最適なアドバイスをしてくれるはずです。
自己判断は絶対にせず、信頼できる専門家を頼るようにしてください。
【他の栄養素】ビタミンAなど、過剰摂取に注意すべき成分
葉酸サプリを選ぶ際には、葉酸以外の成分にも目を向ける必要があります。
特に、妊娠中に必要な栄養素を幅広く配合した「マルチビタミンタイプ」のサプリメントを利用する場合は、ビタミンAの含有量に注意が必要です。
ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康を保つために重要な栄養素ですが、妊娠初期に過剰摂取すると、お腹の赤ちゃんの形態異常(催奇形性:さいきけいせい)のリスクを高めることが報告されています。
そのため、厚生労働省は、妊娠中または妊娠を希望する女性に対して、ビタミンAの耐容上限量を1日あたり2,700μgRAEと定めています。
特に注意が必要なのは、ビタミンAの中でも「レチノール」(または酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール)という動物性のビタミンAです。
サプリメントを選ぶ際には、成分表示を必ず確認し、このレチノールが高用量で含まれていないかをチェックしましょう。
一方で、にんじんやカボチャといった緑黄色野菜に多く含まれる「β-カロテン(ベータカロテン)」は、体内で必要な分だけビタミンAに変換されるため、過剰摂取の心配はありません。
サプリメントによっては、この安全なβ-カロテンの形でビタミンAを配合しているものもあります。
葉酸だけでなく、鉄分やカルシウムなど、妊娠中に必要な栄養素をバランス良く摂ることは非常に大切です。
しかし、良かれと思って複数のサプリを併用した結果、特定の栄養素が過剰になってしまうケースも見られます。
特に、海外製のサプリメントは、日本人向けの基準よりも成分量が多く配合されていることがあるため注意が必要です。
一つのサプリメントに絞るか、併用する場合はそれぞれの成分量をしっかりと確認し、合計で上限量を超えないように管理することが重要です。
成分表示を見て分からないことがあれば、迷わず医師や薬剤師に相談しましょう。
【誤解】「葉酸サプリでダウン症や自閉症のリスクが上がる」は本当?
インターネット上、特にSNSなどで、「葉酸サプリを飲むと、ダウン症や自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どもが生まれるリスクが高まる」といった、非常に不安を煽る情報を見かけたことがあるかもしれません。
産婦人科医として、この点についてはっきりと申し上げておきます。
現在の医学的・科学的なコンセンサスとして、葉酸サプリの摂取がダウン症や自閉症のリスクを上げるという確固たる証拠は一切ありません。
このような噂が広まった背景には、海外で行われた一部の研究結果が、文脈を無視して誤って解釈され、断片的に伝えられたことがあります。
いくつかの研究では、非常に高用量の葉酸摂取と特定のリスクとの関連性が示唆されたこともありましたが、それらはあくまで限定的なデータであり、多くの専門家は「関連性あり」と結論付けていません。
むしろ、その後のより大規模で信頼性の高い数多くの研究では、その関連性が否定されています。
そもそも、ダウン症候群(ダウンしょうこうぐん)は、遺伝情報を担う染色体の数に偶然異常が起こることが原因で発生するものであり、特定の栄養素の摂取が直接的な原因になることはありません。
むしろ、葉酸はビタミンB群の一種であり、細胞が新しく作られる際や、DNAが合成される際に不可欠な栄養素です。
赤ちゃんの体が目まぐるしいスピードで成長していく妊娠初期において、葉酸は脳や神経の発達を正常にサポートする重要な働きを担っています。
つまり、葉酸はリスクを上げるどころか、赤ちゃんの健やかな発育の土台を支えるために必須の栄養素なのです。
根拠の不確かな情報に心を揺さぶられ、赤ちゃんにとって本当に必要な栄養素を遠ざけてしまうことほど、もったいないことはありません。
信頼できる情報源(公的機関や医療専門家)からの発信を信じ、どうか安心して、未来の赤ちゃんのために葉酸を摂取してください。
【実践編】専門医が教える!後悔しない葉酸サプリの選び方7つの法則

葉酸サプリの必要性や安全性についてご理解いただけたところで、次はいよいよ「じゃあ、具体的にどんなサプリを選べばいいの?」という実践的なステップに進みましょう。
市場には数え切れないほどの商品があふれており、一人で選ぶのは大変ですよね。そこでこのセクションでは、産婦人科医の視点から、あなたが後悔しないための「安全で信頼できる葉酸サプリの選び方」を、7つの具体的な法則として伝授します。
この法則に沿って選べば、きっとあなたに最適なサプリが見つかるはずです。
法則①:葉酸の含有量は400μg(モノグルタミン酸型)が基本
サプリ選びで、まず最初に、そして絶対に確認すべき最重要ポイントは「葉酸の含有量」です。
厚生労働省が繰り返し推奨している通り、サプリメントから摂取すべき葉酸の量は1日あたり400μg(マイクログラム)です。
これは、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを低減するために、科学的に効果が証明されている量です。
商品パッケージの裏側にある「栄養成分表示」を必ず確認してください。
そこに「葉酸 400μg」またはそれ以上の数値が記載されているかどうかが、第一のチェック項目です。商品によっては480μgや500μgと少し多めに配合されているものもありますが、耐容上限量(900〜1,000μg)には十分な余裕があるため、問題ありません。
むしろ、少し多めに配合されている方が、確実に推奨量を摂取できるという点では安心材料とも言えます。
そして、もう一つセットで確認したいのが、葉酸の種類です。
先ほども解説しましたが、サプリメントの葉酸には、体内での利用効率が非常に高い「モノグルタミン酸型葉酸」が使われていることが重要です。
多くの製品はこのタイプを使用していますが、念のため公式サイトなどで「モノグルタミン酸型葉酸を使用」といった記載があるかを確認すると、より確実です。
一部で「天然由来」を謳うサプリもありますが、その場合は吸収率が低いポリグルタミン酸型である可能性も考えられます。
国が推奨しているのは、効果が確立された「モノグルタミン酸型」を400μg摂取すること。
この基本中の基本を、まずはしっかりと押さえましょう。
法則②:品質と安全性の証「GMPマーク」を確認する
次に確認したいのが、サプリメントの「品質」です。
毎日口にするものであり、お腹の赤ちゃんの健康にも関わるからこそ、その製品がどのように作られているのか、という点は非常に重要です。
そこで一つの信頼できる目印となるのが「GMPマーク」です。
GMPとは「Good Manufacturing Practice」の略で、日本語では「適正製造規範」と訳されます。
これは、製品が「安全」に作られ、「一定の品質」が保たれるようにするための、製造工程管理基準のことです。
具体的には、原材料の受け入れから、製造、加工、製品の試験検査、そして出荷に至るまでの全ての過程において、厳しい基準が設けられています。
GMP認定工場で製造された製品には、パッケージにGMPマークを表示することが認められています。
このマークがあるということは、「誰が、いつ、どこで作っても、同じ品質の製品を安全に供給できる体制が整っている」ということを、第三者機関が客観的に証明してくれている、ということになります。
これは、消費者である私たちにとって、非常に大きな安心材料です。
残念ながら、日本ではサプリメント(健康食品)のGMP認定は、医薬品とは違って義務化されていません。
だからこそ、企業が自主的に厳しい基準をクリアしてGMP認定を取得しているということは、それだけその企業が製品の品質と安全性に対して高い意識を持っていることの表れと言えます。
数ある商品の中からどれを選ぶか迷ったとき、この「GMPマーク」の有無は、信頼できる製品を見分けるための、非常に分かりやすく、かつ重要な判断基準の一つになるのです。
ぜひ、パッケージや公式サイトでこのマークを探してみてください。
法則③:鉄分やカルシウムなど、妊娠中に必要な他の栄養素も配合されているか
妊娠中は、葉酸以外にも、通常時より多くの摂取が推奨される栄養素がいくつかあります。
特に重要なのが、血液の材料となる「鉄分」と、赤ちゃんの骨や歯を形成する「カルシウム」です。
サプリメントを選ぶ際には、葉酸400μgという基本条件をクリアした上で、これらの重要な栄養素がバランス良く配合されているかどうかもチェックしましょう。
- 鉄分
妊娠中は、お腹の赤ちゃんに優先的に鉄分が送られる上、循環する血液量も増えるため、お母さんは「鉄欠乏性貧血」になりやすくなります。
いわゆる「妊婦貧血」と呼ばれる状態で、めまいや立ちくらみ、動悸、倦怠感といった症状を引き起こします。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、妊娠初期で+2.5mg、妊娠中期・後期では+9.5mgの鉄分を、通常時に加えて摂取することが推奨されています。
多くの葉酸サプリには、この不足しがちな鉄分が補えるように配合されています。
- カルシウム
赤ちゃんの骨格や歯を作るために、カルシウムは不可欠なミネラルです。
お母さんの体内のカルシウムが不足すると、自身の骨に蓄えられたカルシウムを溶かして赤ちゃんに供給するため、将来的な骨粗しょう症のリスクを高める可能性があります。
妊娠中は通常時と同様の摂取量が推奨されていますが、もともと日本人はカルシウムが不足しがちな食生活を送っているため、意識して摂取することが大切です。
- その他(ビタミンD、ビタミンB群など)
カルシウムの吸収を助けるビタミンDや、葉酸と同じビタミンB群の仲間で、正常な赤血球の形成を助けるビタミンB12なども、一緒に配合されているとより効果的です。
これらの栄養素を一つひとつ別のサプリで摂るのは大変ですし、コストもかかります。
そのため、葉酸に加えて、これらの妊娠中に特に重要な栄養素がバランスよく配合された「オールインワンタイプ」のサプリメントを選ぶのが、最も効率的で続けやすい方法と言えるでしょう。
妊娠時期別・必要な栄養素一覧
栄養素 | 妊娠初期 | 妊娠中期・後期 |
---|---|---|
葉酸 | +400μg (サプリ) | +240μg (食事) |
鉄 | +2.5mg (食事) | +9.5mg (食事) |
カルシウム | 通常通り | 通常通り |
この表を見ると、時期によって必要な栄養素が異なることがわかります。
オールインワンタイプのサプリは、こうした変化も考慮して成分設計されているものが多いため、一つ持っておくと非常に心強い味方になります。
法則④:余計な添加物(着色料・甘味料など)が少ないものを選ぶ
繰り返しになりますが、日本のサプリメントに使われている添加物は、国の厳しい安全基準をクリアしたものです。
しかし、それでも「毎日口にするものだから、できるだけシンプルなものが良い」と感じるのは、ごく自然なことです。
特に、サプリメントの味や色、香りを良くするためだけに使われる添加物については、必ずしも必要とは言えません。
そこで、より安心してサプリメントを選びたいと考える方は、以下の添加物が使われていない、あるいは使用を最小限に抑えている製品を選ぶと良いでしょう。
- 着色料:
錠剤の色を均一にしたり、鮮やかに見せたりするために使われます。
栄養成分そのものの色であれば問題ありませんが、人工的な着色料は不要と考える方も多いです。
- 香料:
原料の匂いをマスキングしたり、飲みやすい香りをつけたりするために使われます。
つわりで匂いに敏感になっている時期には、無香料の方が好まれることもあります。
- 人工甘味料:
アスパルテームやアセスルファムKなど、糖質オフで甘みをつけるために使われます。
飲みやすさのためですが、自然な味を好む方には不要な成分です。
- 保存料:
長期間の品質維持のために使われますが、適切な製造・包装技術があれば不要な場合も多いです。
- コーティング剤(光沢剤):
錠剤の表面をツルツルにして、喉ごしを良くしたり、湿気を防いだりするために使われます。
最近では、こうした消費者のニーズに応え、「香料・着色料・人工甘味料・保存料 無添加」といった表示を掲げる製品が増えています。
パッケージや公式サイトで「無添加」や「フリー処方」といったキーワードを探してみるのも、製品選びの一つの方法です。
ただし、「無添加」という言葉だけに飛びつくのではなく、ここまで解説してきた「葉酸400μg」「GMPマーク」「必要な栄養素の配合」といった他の法則と合わせて、総合的に判断することが大切です。
法則⑤:毎日続けられる「価格」と「粒の大きさ」か
葉酸サプリは、魔法の薬ではありません。
毎日、決められた量をきちんと飲み続けることで、初めてその効果を発揮します。
そのため、いくら成分が優れていても、「続けやすさ」という視点が欠けていると、結局は宝の持ち腐れになってしまいます。
この「続けやすさ」を左右する2大要素が、「価格」と「飲みやすさ(粒の大きさ)」です。
- 無理のない価格か?
葉酸サプリは、妊活中から妊娠初期、場合によっては授乳期まで、長い期間にわたって飲み続けるものです。
1ヶ月あたりの価格は、安いもので1,000円台から、高価なものでは5,000円を超えるものまで様々です。
高価なものが必ずしも良いとは限りませんし、安すぎても品質に不安が残るかもしれません。
大切なのは、ご自身の家計にとって、無理なく継続できる価格帯の製品を選ぶことです。
多くのメーカーでは、数ヶ月分をまとめて購入すると割引になる「定期購入コース」を用意しています。
こうしたサービスをうまく利用すれば、品質の良い製品を比較的リーズナブルに続けることが可能です。
初回限定で大幅な割引が適用されるキャンペーンなどもあるので、賢く活用しましょう。
- 飲みやすい形状・大きさか?
サプリメントの錠剤の大きさや形、匂いも、続けやすさを左右する重要なポイントです。
特に、つわりが始まると、些細なことでも飲み込むのが辛くなることがあります。
粒が大きすぎて喉に引っかかる感じがしたり、原料の鉄の匂いが気になったりすると、毎日飲むのが苦痛になってしまいます。
こればかりは、実際に試してみないと分からない部分も大きいですが、商品の口コミサイトなどで「粒が小さくて飲みやすい」「匂いが気にならない」といった先輩ママたちのレビューを参考にするのが良いでしょう。
製品によっては、小粒タイプや、匂いを抑えるコーティングが施されているもの、あるいは錠剤が苦手な方向けにゼリータイプのものなどもあります。
ご自身が最もストレスなく続けられそうな形状のものを選んでください。
法則⑥:信頼できるメーカー・販売元であるか
あなたは、誰が作ったか分からないような食品を、安心して口にすることができるでしょうか。
サプリメントも全く同じです。
その製品が、どのような企業によって作られ、販売されているのかという点は、品質と安全性を判断する上で非常に重要な要素となります。
信頼できるメーカーを見分けるポイントはいくつかあります。
- 企業の背景:
- 製薬会社・薬品メーカー系: 医薬品の開発・製造ノウハウを持っており、品質管理の基準が非常に高い傾向にあります。
安全性や科学的根拠を最も重視する方におすすめです。
- 食品メーカー系: 長年にわたり食品を扱ってきた実績があり、原料の調達や安全性、味へのこだわりに強みを持つことが多いです。
- マタニティ・ベビー用品専門メーカー: 妊婦さんや赤ちゃんのことを第一に考えた製品開発を行っており、ユーザーのニーズに寄り添ったきめ細やかな配慮が期待できます。
- 情報開示の姿勢:
信頼できるメーカーは、自社製品に関する情報を積極的に開示しています。
公式サイトに、会社の基本情報(住所、連絡先など)がきちんと明記されているか、製品に関する問い合わせ窓口(電話、メールフォームなど)が設置されているかを確認しましょう。
何か疑問や不安があったときに、すぐにメーカーに連絡が取れる体制が整っていることは、最低限の信頼の証です。
逆に、販売者の情報が曖訪だったり、連絡先が不明瞭だったりする製品は、避けるのが賢明です。
- 販売実績と評判:
長年にわたって多くの妊婦さんに選ばれ続けているロングセラー商品や、産婦人科で推奨されている実績のある製品は、それだけ信頼性が高いと言えます。
また、極端に良い評価ばかりでなく、様々な意見が寄せられている正直なレビューが多い製品も、かえって信頼できる場合があります。
聞いたことのないメーカーの製品や、個人が輸入販売しているような製品は、品質管理が不十分であったり、日本の安全基準を満たしていない可能性も否定できません。
あなたと赤ちゃんの健康を守るために、確かな実績と透明性のある、信頼できるメーカーの製品を選びましょう。
法則⑦:情報開示が誠実か(成分の原産国、含有量の明記など)
最後の法則は、これまでの6つの法則の集大成とも言えます。
それは、消費者に対する「情報開示の誠実さ」です。
本当に品質に自信があり、顧客のことを考えているメーカーは、自社製品に関する情報を隠したり、曖昧にしたりはしません。
製品を選ぶ際には、以下の点が誠実に開示されているかを確認してみてください。
- 全成分表示と含有量の明記:
葉酸や鉄といった主要な栄養素だけでなく、使用しているすべての原材料がきちんと記載されているか。
そして、それぞれの栄養成分が「1日あたり何mg(またはμg)含まれているか」が明確に示されているかは、基本中の基本です。
- アレルギー情報の表示:
食品表示法で表示が義務付けられているアレルギー物質(特定原材料7品目)や、表示が推奨されているもの(21品目)について、該当するものが含まれているかどうかが、分かりやすく記載されているかを確認しましょう。 - 主要な原料の原産国:
全ての原料の原産国を開示しているメーカーはまだ少ないですが、少なくとも主要な栄養素(葉酸、鉄、カルシウムなど)の原料がどこの国で作られたものかを開示している企業は、それだけ透明性が高く、信頼に値すると言えます。 - 放射能検査や残留農薬検査の実施:
特に安全性を重視する方にとっては、完成した製品に対して、第三者機関による「放射性物質検査」や「残留農薬検査」を実施し、その結果(「検出せず」など)を公開しているかどうかも、大きな安心材料になります。
公式サイトの「品質へのこだわり」や「よくある質問」といったページで、こうした検査結果を公開しているメーカーは、非常に誠実な姿勢であると言えるでしょう。
これらの情報を全て開示するには、企業にとって手間もコストもかかります。
それでもなお、消費者の「知りたい」という声に応えようとする姿勢こそが、そのメーカーの信頼性を最もよく物語っています。
パッケージや公式サイトをじっくりと見て、その企業がどれだけあなたに真摯に向き合おうとしているかを感じ取ってみてください。
【知恵袋】葉酸サプリに関するよくある質問(FAQ)

ここまでの解説で、葉酸サプリに関するあなたの疑問はかなり解消されたのではないでしょうか。
この最後のセクションでは、それでもまだ残っているかもしれない、より細かい、具体的な疑問について、Q&A形式で網羅的にお答えしていきます。
診察室で多くの妊婦さんから実際に寄せられる質問ばかりですので、きっとあなたの知りたい答えが見つかるはずです。
Q. いつからいつまで飲めばいいですか?
これは非常によくいただく質問です。
結論から言うと、葉酸サプリを飲み始めるべき理想的なタイミングは「妊娠を計画したとき(妊活開始時)」から、そして少なくとも「妊娠12週ごろ(妊娠初期の終わり)」までは飲み続けることが推奨されています。
- なぜ「妊活中」から?
この記事の前半でもお伝えしたように、赤ちゃんの脳や脊髄の”もと”となる神経管は、お母さんが妊娠に気づくよりもずっと早い、受胎後わずか28日ごろまでに形成されます。
つまり、「妊娠検査薬で陽性が出てから」では、この最も重要な時期を逃してしまう可能性が高いのです。
そのため、厚生労働省は「妊娠の1ヶ月以上前」からの摂取を推奨しています。
いつ訪れるか分からない妊娠の瞬間に備えて、妊活を始めたらすぐに飲み始めるのがベストです。
- なぜ「妊娠初期」まで?
神経管の形成が終わるのが妊娠6〜7週ごろですが、その後も赤ちゃんの体は目まぐるしいスピードで細胞分裂を繰り返して成長していきます。
葉酸は、この細胞分裂や血液を作る「造血」に不可欠な栄養素であるため、赤ちゃんの健やかな発育をサポートするために、妊娠初期を通じて摂取し続けることが大切です。
- 妊娠中期以降や授乳期も飲んだ方がいい?
はい、推奨されています。
妊娠中期以降は、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクはなくなりますが、お母さん自身の貧血予防や、産後の体力回復、そして母乳を通じて赤ちゃんに栄養を届けるために、葉酸は引き続き重要な役割を果たします。
多くのサプリは、妊娠中期以降や授乳期に必要となる鉄分なども考慮して作られているため、出産後も飲み続けることで、ママと赤ちゃんの両方の健康をサポートしてくれます。
Q. 妊娠に気づくのが遅れました。今からでも飲む意味はありますか?
「仕事が忙しくて、生理の遅れに気づかなかった…」「もしかして、と思ったらもう妊娠8週だった…」など、様々な理由で妊娠に気づくのが遅れてしまうことは、決して珍しいことではありません。
そして、その後に葉酸の重要性を知り、「もう手遅れなのかな」と自分を責めてしまう方もいらっしゃいます。
でも、どうか落ち込まないでください。今からでも、葉酸サプリを飲む意味は十分にあります。
確かに、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを低減するという最大の目的においては、最も重要な時期は過ぎてしまったかもしれません。
しかし、前述の通り、葉酸の役割はそれだけではありません。
- 赤ちゃんの成長サポート:
妊娠中期・後期も、赤ちゃんはどんどん大きくなります。
この細胞分裂が活発な時期に、その材料となる葉酸を十分に補給してあげることは、赤ちゃんの健やかな発育にとってプラスに働きます。
- お母さんの貧血予防:
妊娠中は血液量が増え、貧血になりやすい状態が続きます。
葉酸は、赤血球を作るのを助ける「造血のビタミン」とも呼ばれており、鉄分と一緒に摂取することで、お母さん自身の深刻な貧血を防ぎ、出産という大仕事に備える体力を維持するのに役立ちます。
- 産後の回復のために:
出産は、体に大きなダメージを与えます。産後の体力回復や、母乳育児のためにも、葉酸を含む栄養バランスの取れた状態を維持しておくことは非常に大切です。
「あの時飲んでいなかったから…」と過去を悔やむよりも、「今、そしてこれからの赤ちゃんとお母さんのためにできること」に目を向けましょう。
気づいたその日から、すぐに摂取を始めることが、未来のための最善の行動です。
Q. 天然葉酸と合成葉酸、どちらがいいですか?
サプリメントを探していると、「天然由来の葉酸を使用!」「オーガニック葉酸」といった言葉を目にすることがあるかもしれません。
「天然」や「オーガニック」と聞くと、なんとなく「合成」のものより体に優しく、効果も高いようなイメージを持ちますよね。
しかし、こと葉酸サプリに関しては、そのイメージは一度リセットする必要があります。
結論として、国や世界の専門機関が推奨しているのは、体内での利用効率が科学的に証明されている「合成」のモノグルタミン酸型葉酸です。
監修医のアドバイス
「お母さんたちは『合成』という言葉に不安を感じるかもしれませんが、心配いりません。多くの臨床研究で赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げることが確認されているのは、吸収率の高い『合成』葉酸(モノグルタミン酸型)です。監修医としても、科学的根拠が確立している方法をお勧めします。」
竹綱先生のコメントにもある通り、ここでのポイントは「科学的根拠」です。
- 合成葉酸(モノグルタミン酸型):
体内利用率が約85%と非常に高く、安定しています。
赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスク低減効果が、数多くの研究で明確に証明されています。
- 天然葉酸(ポリグルタミン酸型):
食品に含まれる葉酸と同じ形で、体内利用率が約50%と低く、吸収量も不安定です。
こちらを摂取した場合のリスク低減効果については、まだ科学的なデータが十分に確立されていません。
「天然」を謳う製品が、必ずしも悪いわけではありません。
しかし、赤ちゃんの先天性リスクを予防するという最も重要な目的のためには、効果が確かめられている「合成葉酸(モノグルタミン酸型)」と言えるのです。
「イメージ」ではなく「ファクト(事実)」に基づいて判断することが、後悔しない選択につながります。
Q. つわりで飲めない時期があっても大丈夫ですか?
つわりは、多くの妊婦さんが経験する辛い症状です。
吐き気やだるさで食事が摂れないだけでなく、水さえも飲み込むのが難しいという方もいらっしゃいます。
そんな状況で、「サプリを飲まなければ」と考えること自体が、大きなストレスになってしまいますよね。
もし、つわりが辛くてサプリを飲めない時期があっても、ご自身を責める必要は全くありません。無理は絶対に禁物です。
確かに、妊娠初期は葉酸が最も必要な時期ではありますが、数日間飲めなかったからといって、すぐに赤ちゃんに深刻な影響が出るわけではありません。
お母さんの体がこれだけ辛い状況にあるのですから、まずはご自身の体調を第一に考えてください。
その上で、いくつか試せる工夫があります。
- 体調の良い時間帯を狙う: 比較的吐き気が落ち着いている時間帯(例えば、寝る前など)を見つけて、そのタイミングで飲んでみましょう。
- 食べ物と一緒に摂る: 空腹時に飲むと気持ち悪くなることもあるので、何か少しでも口にできるものと一緒に飲んでみてください。
- サプリの形状を変えてみる: 錠剤がダメなら、ゼリータイプやチュアブルタイプ(水なしで噛んで食べられるもの)の葉酸サプリもあります。これらなら、お菓子感覚で摂取できるかもしれません。
- 無味無臭のものを選ぶ: 匂いに敏感になっている場合は、香料などが使われていない、できるだけ無味無臭の製品を選び直すのも一つの手です。
一番大切なのは、「飲まなければ」という義務感で、ストレスを溜め込まないことです。
ストレス自体が、つわりを悪化させる一因にもなりかねません。
「今日は無理だから、また明日、調子が良かったら飲もう」くらいの、大らかな気持ちでいることが大切です。
つわりは必ず終わりが来ます。飲めるようになったら、また再開すれば良いのです。
Q. 男性も飲んだ方がいいですか?
最近、「妊活は夫婦で」という意識が高まる中で、「夫も葉酸サプリを飲んだ方がいいのでしょうか?」というご質問をいただく機会が増えました。
結論から言うと、男性の葉酸摂取は、女性ほど「必須」ではありませんが、飲むことにはメリットが期待できると考えられています。
葉酸は、細胞分裂やDNAの合成に関わるビタミンです。
これは、精子が作られる過程においても同様に重要な役割を果たします。
いくつかの研究では、男性が葉酸を十分に摂取することで、精子の質(数や運動率など)が改善する可能性や、精子の染色体異常のリスクを低減させる可能性が示唆されています。
良質な精子は、もちろん妊娠の確率を高める上で重要です。
そのため、夫婦で一緒に妊活に取り組むという観点から、ご主人が葉酸サプリを飲むことは、非常にポジティブな行動と言えるでしょう。
ただし、注意点もあります。
- 女性用サプリの共有は避ける:
女性向けの葉酸サプリには、鉄分が多く含まれているものが多くあります。
通常の男性が鉄分を過剰に摂取すると、体に負担をかける可能性があるため、もし男性が飲むのであれば、男性向けの妊活サプリ(葉酸のほか、精子の形成をサポートする亜鉛やセレン、コエンザイムQ10などが配合されているもの)を選ぶのがおすすめです。
- 過度な期待はしない:
葉酸を飲んだからといって、劇的に妊娠率が上がるというわけではありません。
あくまで、健康な体づくりの一環として、夫婦で取り組むサポート的な役割と捉えるのが良いでしょう。
何よりも大切なのは、夫婦で一緒に赤ちゃんのことを考え、協力し合う姿勢です。
その一つの形として、ご主人がサプリを飲むという選択は、奥様にとっても心強いサポートになるのではないでしょうか。
Q. 葉酸を多く含む食べ物にはどんなものがありますか?
サプリメントの重要性をお伝えしてきましたが、もちろん、日々の食事からもしっかりと葉酸を摂ることは大切です。
バランスの取れた食事は、健康な体づくりの基本ですからね。葉酸は、特に緑黄色野菜や豆類、レバーなどに多く含まれています。
ここで、具体的にどのような食品にどれくらいの葉酸が含まれているのか、そして、食事だけで推奨量を摂るのがいかに大変かを見てみましょう。
▼食品中の葉酸含有量と、目標摂取の難易度を見る
食品名 | 1食分の目安 | 葉酸含有量(μg) | 400μgを摂るには |
---|---|---|---|
焼きのり | 全形3枚 (6g) | 114 | 約8枚 |
鶏レバー | 40g (焼き鳥1本) | 520 | 約30gで達成 |
牛レバー | 40g (焼き肉2枚) | 400 | 40gで達成 |
うに | 30g | 108 | 約110g |
枝豆 (ゆで) | 50g (さや付き100g) | 130 | 約155g |
ほうれん草 (ゆで) | 70g (1/4束) | 77 | 約360g (約1.5束) |
ブロッコリー (ゆで) | 50g | 60 | 約330g (約1.5株) |
アスパラガス (ゆで) | 60g (3本) | 114 | 約210g (約11本) |
納豆 | 50g (1パック) | 60 | 約6.7パック |
いちご | 100g (中5個) | 90 | 約440g (約22個) |
出典: 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」を基に作成
※ご注意:上表の葉酸含有量は、食品の状態(生、ゆで、焼きなど)や調理法、季節、個体差によって変動します。あくまで目安としてご活用ください。
この表を見ると、鶏レバーや牛レバーは非常に多くの葉酸を含んでいることがわかります。
しかし、レバー類には、妊娠初期の過剰摂取に注意が必要なビタミンA(レチノール)も非常に多く含まれており、毎日食べるのは現実的ではありません。
では、野菜や豆類で摂ろうとするとどうでしょうか。
ほうれん草なら毎日1.5束、納豆なら7パック近くも食べる必要があります。
さらに、これは調理による損失や、体内での吸収率の低さ(約50%)を全く考慮していない数値です。
実際には、この倍以上の量を食べる必要があると考えると、食事だけで安定的に必要量を確保するのがいかに難しいか、お分かりいただけると思います。
だからこそ、「基本はバランスの良い食事を心がけ、不足しがちな葉酸は、吸収率の良いサプリメントで確実に補う」というハイブリッドな考え方が、最も賢明で、最も安心な方法なのです。
ぜひ、毎日の食卓に、ブロッコリーやほうれん草、納豆といった食品を積極的に取り入れつつ、サプリメントを心強いお守りとして活用してください。
まとめ:不安な気持ちは今日で終わりに。赤ちゃんと自分のために、賢い一歩を踏み出しましょう

ここまで、本当に長い時間、お付き合いいただきありがとうございました。
葉酸サプリに関するあなたの不安や疑問は、解消されたでしょうか。
「飲まない方がいい」というネット上の声に不安を感じていたあなたも、今では、なぜ葉酸が必要なのか、そしてサプリメントで補うことがいかに重要で、科学的根拠のある方法なのかを、深くご理解いただけたことと思います。
最後に、この記事でお伝えしてきた最も大切なポイントを、チェックリストとしてまとめました。
これからあなたが葉酸サプリを選ぶときに、きっと道しるべになってくれるはずです。
葉酸サプリ選択の要点チェックリスト
チェック項目 | なぜ重要か |
---|---|
✅ 葉酸 | 厚生労働省が推奨する、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを低減するための量だから。 |
✅ 「モノグルタミン酸型」か | 体内での利用効率が約85%と高く、効果が科学的に証明されているから。 |
✅ GMPマークはついているか | 製品が安全に、かつ一定の品質で作られていることの第三者による証明だから。 |
✅ 鉄分・カルシウムも十分か | 妊娠中に特に不足しがちで、ママと赤ちゃんの両方にとって重要な栄養素だから。 |
✅ 不要な添加物はないか | 毎日、長期間飲むものだからこそ、できるだけシンプルで安心できるものを選びたいから。 |
✅ 続けやすい価格・形状か | どんなに良いサプリも、継続しなければ意味がない。無理なく続けられることが最も大切だから。 |
あなたの次の一歩へ
葉酸サプリの重要性をご理解いただけた今、あなたの不安は、未来への期待に変わっているかもしれません。
とはいえ、「じゃあ、具体的にどの商品が、このチェックリストを全部満たしているの?」と、最後の選択に迷ってしまうかもしれませんね。
以下のページでは、今回解説した「7つの法則」を全て満たし、多くの産婦人科医や小児科医も推奨している、信頼性の高い葉酸サプリだけを厳選してご紹介しています。
あなたの不安を安心に変え、自信を持って、未来の赤ちゃんを迎える準備を始めるための、最初の一歩として、ぜひチェックしてみてください。
この記事が、あなたの素晴らしいマタニティライフの、そしてかけがえのない赤ちゃんの未来のための、一助となれば、これ以上の喜びはありません。