避妊用ピルの種類一覧:第1〜第4世代の違いと選び方を医師監修で解説
「ピルを始めたいけれど、種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」「副作用で太るって本当?」「将来子供が産めなくならない?」そんな不安を抱えていませんか?
結論からお伝えすると、避妊用ピル(低用量ピル)には大きく分けて4つの「世代」があり、それぞれ得意な効果や副作用の傾向が異なります。
自分の体質や、「避妊」だけでなく「PMS(月経前症候群)の緩和」や「ニキビ改善」といった目的に合わせて最適な種類を選ぶことで、体への負担を抑えつつ、生活の質を劇的に向上させることが可能です。
また、多くの方が心配される「将来の妊娠への影響」についても、ピルは適切に中止すれば数ヶ月以内に元の排卵周期に戻るため、不妊の原因になることはありません。
どうぞご安心ください。これは医学的にもはっきりとしていることなので、心配せずに続けていただけます。
この記事では、メディカルコンテンツ編集部が専門医の監修のもと、各ピルの特徴や違いを網羅的に解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたが医師に相談すべき「自分にぴったりのピル」が明確になっているはずです。
この記事でわかること 3 点
- 第1世代〜第4世代ピルの成分・効果・副作用の具体的な違い
- 「1相性」と「3相性」という仕組みの違いと、自分に合う飲み方の選び方
- 避妊・生理痛・肌荒れなど、悩み別に推奨されるピルの具体的な薬名
避妊用ピル(低用量ピル)の種類と分類の全体像
ピルと一口に言っても、実はその中身は目的や成分量によって細かく分類されています。
まずは、全体像を整理しましょう。ピルは主に「含まれるエストロゲン(卵胞ホルモン)の量」と「使用目的」によって分類されます。
現在、避妊目的で広く使われているのは「低用量ピル(OC:Oral Contraceptives)」です。
これはエストロゲンの配合量が50μg(マイクログラム)未満のものを指します。かつて主流だった中用量ピルに比べ、吐き気や頭痛などの副作用が大幅に軽減されています。
さらに、治療目的で使われる「超低用量ピル(LEP:Low dose Estrogen-Progestin)」も存在します。
こちらはエストロゲン量が30μg未満(あるいは20μg)とさらに少なく、月経困難症や子宮内膜症の治療に特化した保険適用の薬剤です。

低用量ピル(OC)と超低用量ピル(LEP)の違い
低用量ピル(OC)は、主に健康な女性が「避妊」を主目的として服用する自費診療の薬です。
一方、超低用量ピル(LEP)は、生理痛がひどい「月経困難症」や「子宮内膜症」の診断がついた場合に、治療薬として処方される保険適用の薬です。
成分自体は似ていますが、超低用量ピルのほうがエストロゲン含有量が少ないため、血栓症のリスクをより抑えられる傾向にあります。
ただし、含有量が少ない分、飲み始めの時期に「不正出血(破綻出血 )」が起こりやすいという特徴もあります。
どちらを選ぶかは、単に価格の違いだけでなく、「避妊効果をどこまで求めるか(LEPは避妊薬として承認されていないため)」や「生理痛の程度」を医師と相談して決める必要があります。
避妊目的(自費)と治療目的(保険適用)の境目
日本の医療制度では、ピルの処方目的によって「自費(10割負担)」か「保険(3割負担)」かが明確に分かれます。
「避妊もしたいし生理痛もつらい」と複数の悩みを抱えている場合、どちらが適用されるかは、病院での診察内容(内診や超音波検査)によります。
明確に「月経困難症」という病名がつけば保険適用のLEPが処方されますが、特に病的な所見がなく「避妊がメイン」であれば自費のOCとなります。
自費といっても、オンライン診療の普及により、月額 2,500円〜3,000円 程度で継続できるケースが増えています。
自分の悩みが「日常生活に支障をきたすレベルの痛み」なのか、それとも「快適なライフスタイルのためのケア」なのかを整理しておくと、スムーズに処方を受けられます。
「世代」と「相性」がピル選びの2大指標
ピルの種類を決定づける最も重要な要素が「世代」と「相性」です。
世代とは、配合されている「黄体 おうたい ホルモン」の種類によって開発された順番(第1〜第4)を指します。これにより、肌荒れへの効果や副作用の出やすさが変わります。
相性とは、1周期(28日間)の中でホルモン配合量が一定かどうか(1相性 いっそうせい)か、段階的に変化するか(3相性 さんそうせい)の違いです。
これにより、不正出血のしにくさや飲み間違いのリスクが変わってきます。
この後のセクションでは、この「世代」と「相性」について、さらに深掘りして解説していきます。

【徹底比較】第1世代〜第4世代ピルの特徴と違い
ピルの「世代」は、配合されている黄体ホルモンの種類によって分類されます。どの世代のピルも避妊効果(排卵の抑制)については同等に高いものですが、それ以外の「副効用(プラスの効果)」や「副作用の傾向」に大きな違いがあります。
自分に合うピルを見つけるためには、各世代がどのような特徴を持ち、どんな体質の人に向いているかを知ることが不可欠です。
▼第1世代〜第4世代ピル比較表
| 世代 | 黄体ホルモン名 | 代表的な薬名 | 主な特徴 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 第1世代 | ノルエチステロン | シンフェーズ、ルナベル(LEP) | 経血量を減らす力が強い | 生理痛が重い、経血量が多い人 |
| 第2世代 | レボノルゲストレル | トリキュラー、ラベルフィーユ | 不正出血が少なく安定した周期 | 初めての人、周期を安定させたい人 |
| 第3世代 | デソゲストレル | マーベロン、ファボワール | 男性ホルモン抑制力が強い | ニキビ・肌荒れが気になる人 |
| 第4世代 | ドロスピレノン | ヤーズ(LEP)、ヤーズフレックス(LEP) | むくみにくくPMSに強い | PMSが重い、太りたくない人 |
第1世代(ノルエチステロン):生理痛緩和と経血量減少に強み
第1世代は、日本で最初に承認されたピルに含まれる黄体ホルモン「ノルエチステロン」を使用しています。この成分の特徴は、子宮内膜が増えるのを抑える力が非常に強いことです。
そのため、生理痛の原因となる物質(プロスタグランジン)の産生を抑え、経血量を大幅に減らす効果が期待できます。重い月経困難症の治療に使われる「ルナベル」などもこの系統です。
肌への影響について、第1世代は人によってはニキビが悪化することもありますが、全体的には男性ホルモン(アンドロゲン)作用が弱めで肌への影響は軽微です。
「ニキビ対策」が主目的でない限り、生理トラブルの改善において非常に優秀な選択肢となります。
第2世代(レボノルゲストレル):不正出血が少なく安定した周期
第2世代は、世界で最も多く処方されている「レボノルゲストレル」を配合しています。
このホルモンは子宮内膜を安定させる力が強いため、飲み始めの時期でも不正出血が起こりにくいという大きなメリットがあります。
代表的な「トリキュラー」は、ホルモン量を3段階に変える(3相性)ことで、より自然なホルモンバランスに近い状態を作ります。
ピル初心者の方や、まずは周期をカチッと安定させたい方に最適な「スタンダード」なピルと言えます。
第3世代(デソゲストレル):大人ニキビや肌荒れ改善に期待
第3世代の「デソゲストレル」は、従来の黄体ホルモンが持っていた「アンドロゲン作用」を最小限に抑えるよう開発されました。
そのため、皮脂の過剰分泌を抑える効果が高く、大人ニキビや多毛症に悩む女性に非常に人気があります。
「マーベロン」やそのジェネリックである「ファボワール」が有名です。美容意識の高い方や、過去に他のピルで肌荒れした経験がある方におすすめです。
第4世代(ドロスピレノン):むくみにくくPMS(月経前症候群)に特化
最新の第4世代に使用される「ドロスピレノン」は、天然の黄体ホルモンに近い性質を持ち、「抗ミネラルコルチコイド作用」という特徴があります。
これは、体内の水分を溜め込むのを防ぐ働きです。
ピルの副作用としてよく挙げられる「むくみ」や、それに伴う「体重増加感」を抑えやすいのが最大の特徴です。
また、気分の落ち込みやイライラといったPMS症状(特にPMDD)の改善にも高い効果を発揮します。日本では主に「ヤーズ」などの治療薬(LEP)として流通しています。
監修者からのアドバイス
「第3世代や第4世代は、第1・第2世代と比較して血栓症のリスクがわずかに高いというデータがありますが、その差は極めて小さく、妊娠中や出産直後のリスクに比べればはるかに低いものです。定期的な検査を受け、前兆を知っておけば、過度に恐れる必要はありません。メリットとリスクを正しく理解しましょう。」
飲みやすさを左右する「1相性」と「3相性」の違い
ピル選びでもう一つ重要なのが、1周期の錠剤の中でホルモン配合量がどう変化するかという「相性 そうせい」の選択です。これは、毎日の飲みやすさや、体調の安定感に直結します。
仕組みを理解することで、飲み忘れの際のリスク管理や、生理日を移動させたい時の利便性を判断できるようになります。

1相性(マーベロンなど):ホルモン量が一定で管理が楽
1相性とは、21錠すべての錠剤に全く同じ量のホルモンが含まれているタイプです。「マーベロン」や「ファボワール」がこれに当たります。
最大のメリットは、どの順番で飲んでも効果が変わらないため、万が一飲む順番を間違えてもパニックになる必要がない点です。
また、旅行やイベントに合わせて「生理を数日ずらしたい」という調整が3相性よりも簡単に行えます。常に一定のホルモンを体に入れるため、体調の波が少なく済む人も多いです。
3相性(トリキュラーなど):自然な生理周期に近い配合
3相性は、女性の自然な生理周期(ホルモン変動)に合わせて、1周期の中で3段階にホルモン量を変化させているタイプです。「トリキュラー」や「ラベルフィーユ」が代表格です。
自然なバランスに近いため、不正出血が起こりにくく、体にとって「不自然な介入」が少ないと感じる方が多いのが特徴です。
ただし、飲む順番が厳格に決まっているため、シートの番号通りに正しく飲む管理能力が求められます。
飲み忘れが不安な人、不正出血を避けたい人への推奨
もし「飲み忘れや、順番を間違えてしまうのが不安」という方であれば、1相性を強くおすすめします。
逆に「できるだけ自然に近い形で、不正出血のリスクを最小限にしたい」のであれば、3相性が第一選択となります。
どちらを選んでも避妊効果に差はありません。自分のライフスタイルや、過去の不正出血の経験を医師に伝えることで、よりストレスのない種類を提案してもらえるでしょう。
【目的別】あなたに合うピルの種類はどれ?最適な選び方ナビ
ピルの種類を選ぶ際、最も大切なのは「あなたがピルを飲んでどうなりたいか」という目的を明確にすることです。
単なる避妊だけでなく、プラスアルファの効果(副効用)を狙うことで、日々の生活はぐっと楽になります。
ここでは、多くの方が抱える代表的な悩みに合わせ、具体的なユースケースを提示します。
確実な避妊を最優先したい場合
避妊を第一に考えるなら、第2世代の3相性ピル(トリキュラー、ラベルフィーユなど)が最もバランスが良いでしょう。
不正出血による「本当に効いているのかな?」という不安が少なく、長年の使用実績も豊富で信頼性が高いからです。
正しく服用すれば99%以上の避妊率を誇ります。オンライン診療でも最も安価に、かつ安定して供給されている種類です。
生理痛・経血量を改善して仕事を快適にしたい場合
「生理の日は鎮痛剤が手放せない」「ナプキンがすぐ真っ赤になる」という方は、第1世代(シンフェーズなど)、あるいは症状が重ければ保険適用の超低用量ピル(ルナベル、ヤーズなど)を検討してください。
これらは子宮内膜を薄く保つ力が強いため、出血量そのものを劇的に減らし、痛みの原因を根本から抑えてくれます。経血量が減ることで、生理中の貧血や倦怠感の改善も期待できます。
PMS(イライラ・気分の落ち込み)を緩和したい場合
生理前の精神的な不安定さや食欲増進がつらいなら、第4世代(ヤーズ、ヤーズフレックスなど)が非常に有効です。
ドロスピレノンという成分が脳内の神経伝達物質に作用し、気分の浮き沈みを安定させてくれます。
特にヤーズフレックスは、最長120日間連続で飲み続けることができるため、「生理の回数自体を減らす」ことで、PMSの頻度を最小限に抑えることが可能です。
ニキビや肌荒れ、多毛症を改善したい美容重視の場合
美容面を重視するなら、第3世代の1相性ピル(マーベロン、ファボワールなど)一択と言っても過言ではありません。
男性ホルモンを抑える力が強く、皮脂詰まりによる大人ニキビの発生をブロックします。多くの美容クリニックでもニキビ治療の一環として処方されています。
メディカルコンテンツ編集部ライターの体験談
私は長年、第2世代のピルを飲んでいましたが、20代後半になって急に顎周りのニキビがひどくなりました。医師に相談して「第3世代(マーベロン)」に変更したところ、飲み始めて3周期目には新しいニキビができにくくなり、肌のテカリも落ち着きました。世代を変えるだけでここまで違うのかと驚いた経験があります。

多くの女性が不安に思う「ピルの副作用」と種類の関係
ピルを検討する際、最大の壁となるのが「副作用」への恐怖です。特に「太る」「吐き気」というキーワードは検索でも上位にきます。
しかし、現在の低用量ピルにおいて、これらは正しく理解すればコントロール可能なものがほとんどです。
ここでは、副作用と「ピルの種類」の意外な関係を明らかにします。
「ピルで太る」は本当?種類による食欲やむくみの違い
医学的な研究では、低用量ピルの服用自体で「脂肪が増えて太る」という直接的な科学的根拠(エビデンス)はないことが証明されています。
それでも「太った」と感じる場合、主な要因は「一時的なむくみ」か「食欲の増進」です。
エストロゲンの影響で体が水分を溜め込みやすくなることはありますが、これは脂肪が増えるのとは別物です。「ピルで太る」リスクは生活習慣の工夫や種類の選択で十分に防げます。
食欲が気になるならアンドロゲン作用の低い第3世代、むくみを徹底的に避けたいなら抗ミネラル作用のある第4世代を選ぶことで、より快適に継続できるでしょう。
吐き気・頭痛が起きやすい種類と対処法
飲み始めの1〜2周期目に起こりやすい吐き気や頭痛は、体が外から入ってきたホルモンに慣れようとする「適応反応」です。
エストロゲン含有量が少ない「超低用量ピル」を選べば、これらの症状は出にくくなります。
また、飲む時間を「就寝前」にすることで、吐き気のピークを寝ている間にやり過ごすというテクニックも有効です。ほとんどの場合、3ヶ月以内には自然に収まります。
飲み始めの「不正出血」は種類を変えれば収まるのか
「ピルを飲んでいるのに血が出る」というのは、初めての方には不安なもの。これは子宮内膜がまだ安定していないために起こります。
もし第3世代や超低用量ピルで不正出血が続く場合は、内膜を安定させる力の強い第2世代(トリキュラーなど)に変更することで、ピタッと止まることがあります。
種類を変えるだけで解決するケースが多いので、我慢せずに医師に伝えましょう。
監修者からのアドバイス:血栓症の初期症状チェックリスト
「非常に稀ではありますが、血栓症(血液が固まる病気)には注意が必要です。以下の『ACHES(エイシス)』と呼ばれる症状が出た場合は、すぐに服用を中止し、救急外来を受診してください。
A (Abdominal pain): 激しい腹痛
C (Chest pain): 激しい胸痛、息切れ
H (Headache): 激しい頭痛、めまい
E (Eye problems): 見えにくい、視野が欠ける
S (Severe leg pain): 足(ふくらはぎ)の激しい痛みや腫れ」
避妊用ピルの価格相場と保険適用の有無
ピルは継続して飲むものですから、コスト面も重要な選択基準です。
自分の悩みが「保険」で行けるのか、それとも「自費」になるのか、そして安く済ませる方法があるのかを確認しましょう。
自費診療(避妊目的)の費用内訳と再診料
避妊目的のOC(低用量ピル)は、1シートあたり2,500円〜3,500円程度が相場です。
これに加えて、病院によっては初診料や処方料、郵送を希望する場合は送料がかかります。
最近のオンライン診療では、12ヶ月分をまとめて定期便にすることで、1シートあたりの単価を 2,000円台前半 まで抑えられるサービスも増えています。
保険適用(LEP)が認められる症状と診断基準
月経困難症や子宮内膜症と診断された場合、保険が適用されます。この場合、1シート(1ヶ月分)の薬剤費は1,000円〜3,000円程度(3割負担時)です。
「保険のほうが安い」と思われがちですが、保険診療の場合は定期的な通院や検査(血液検査や超音波検査)が義務付けられており、トータルの年間費用では自費と大きく変わらない、あるいは保険のほうが高いケースもあります。
ジェネリック医薬品(後発品)を選んでコストを抑える方法
ピルにもジェネリック(後発品)が存在します。例えば「マーベロン」に対する「ファボワール」、「トリキュラー」に対する「ラベルフィーユ」などです。
成分や効果は先発品と同等ですが、価格は2割〜3割ほど安く設定されています。
継続コストを抑えたい場合は、最初から「ジェネリック希望」と伝えるのが賢い選択です。
ピル処方の流れ:オンライン診療と対面診療どちらが良い?
ピルを手に入れる方法は、大きく分けて「産婦人科クリニックへの通院」と「オンライン診療」の2つがあります。
それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った方法を選びましょう。
初めての方は対面診療が安心な理由(検査の重要性)
「これまで一度も産婦人科に行ったことがない」「自分がピルを飲める体質か不安」という方は、一度は対面診療を受けることを強くおすすめします。
血圧測定だけでなく、超音波検査で子宮や卵巣の状態を確認したり、医師に直接副作用の相談をしたりできるからです。
特に、家族に血栓症の人がいる場合や、35歳以上の方は、より慎重な判断が必要になります。
多忙な方に選ばれる「オンライン診療」のメリットと注意点
仕事や家事で忙しく、通院時間を確保しにくい方に支持されているのが、スマホ一つで完結するオンライン診療です。
平日の夜や土日でも受診でき、薬が自宅のポストに届くため、通院の手間や待ち時間がゼロになります。「周囲にピルを飲んでいることを知られたくない」というプライバシー面でも安心です。
ただし、内診ができないため、重大な疾患を見落とすリスクがわずかにあることは理解しておきましょう。
処方時に医師へ伝えるべき「体質・既往歴」のポイント
どちらの方法を選ぶにせよ、安全にピルを飲むために必ず医師に伝えるべき項目があります。
- 喫煙の有無: 35歳以上で1日15本以上吸う方は、血栓症リスクのためピルを飲めません。
- 前兆のある片頭痛: 閃輝暗点 せんきあんてん(目がチカチカする)がある頭痛持ちの方は禁忌です。
- 現在飲んでいる薬: 飲み合わせによってピルの効果を弱めるものがあります。
ピルの種類に関する FAQ(よくある質問)
ピルの服用を検討する際や、継続する中で多くの方が抱く疑問について、一問一答形式で詳しくお答えします。
途中でピルの種類を変更しても避妊効果は続く?
はい、基本的には維持されます。
ただし、種類を変える際は「休薬期間を設けずに新しいシートを飲み始める」など、移行ルールがある場合があります。医師の指示に従えば、避妊効果が途切れることはありません。
アフターピルと普段の避妊用ピルは何が違う?
全くの別物です。
アフターピルは避妊に失敗した後に一時的に大量のホルモンを摂取して排卵を遅らせる「緊急用」です。普段から低用量ピルを飲んでいれば、アフターピルに頼る必要はなくなります。
長期間飲み続けても将来の妊娠に影響はない?
全くありません。
ピルは適切に服用を中止すれば、通常1〜3ヶ月以内に元の排卵周期に戻り、妊娠可能な状態(妊孕性)も元の状態に戻ります。
長期間飲み続けたからといって不妊になる科学的根拠はなく、むしろ将来の妊娠を妨げる「子宮内膜症」の悪化を防ぐというポジティブな側面もあります。
他の薬(抗生物質など)との飲み合わせで注意すべき種類は?
一部の抗生物質やサプリメント(セントジョーンズワートなど)は、ピルの効果を弱める可能性があります。他の薬を飲む際は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
まとめ:自分にぴったりのピルで毎日を快適に
ピルは、あなたが自分自身の体と人生をコントロールするための強力なパートナーです。「種類が多くて難しい」と感じていたかもしれませんが、まずは自分の悩みを整理することから始めてみてください。
ピル選び最終チェックリスト
□ 目的の整理: 避妊、生理痛緩和、ニキビ改善のどれが一番重要?
□ 体質の確認: むくみやすい、肌荒れしやすいなどの悩みは?
□ 安心の確認: 「太る」「不妊になる」といった誤解を解消できたか?
□ 処方の検討: 通院かオンラインか、自分に合った方法を決めたか?
どのピルが最適かは最終的に医師が判断しますが、あなたの希望を伝えることが、最短でベストなピルに出会うコツです。
監修者からのアドバイス
「ピルは女性が自分の体を大切にするための心強いツールです。体重増加の科学的根拠はなく、適切に中止すれば妊娠への影響もありません。種類による違いを正しく知った上で、ぜひ一度専門家へ相談し、あなたに最適な一枚を見つけてください。その一歩が、あなたの毎日を驚くほど快適に変えるはずです。」














