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オンラインピルは危ない?医師と見分ける「安全な診療」と「危険な通販」の違い

オンライン診療で女性医師とビデオ通話をし、安心した笑顔でスマートフォンを見ている20代女性。清潔感のある部屋での診察風景。

「オンラインでピルを買うのは危険」

「ネット通販の薬は偽物が多い」

SNSやネットニュースでこのような情報を見かけ、生理痛やPMS(月経前症候群)がつらいのに、オンラインピルの利用をためらっていませんか? 

病院に行く時間が取れない、あるいは内診台への抵抗感がある方にとって、オンライン診療は救世主になり得るサービスです。

しかし、安全性への不安が解消されなければ、利用に踏み切れないのは当然のことです。

結論から申し上げます。 国内のクリニックが提携し、医師が診察を行う「オンライン診療」は、国が認めた正規の医療行為であり、対面診療と同様に安全です。

一方で、医師の診察なしに海外から薬を取り寄せる「個人輸入代行サイト(通販)」は、偽造薬や重篤な健康被害のリスクが高く、極めて危険です。この2つは似て非なるものです。

この記事では、以下の3点を徹底解説します。

  • 写真で解説: スマホ画面で一発判断。「危険な通販サイト」と「正規のオンライン診療」の決定的な見分け方
  • 医師が回答: 血栓症などの副作用リスクと、対面受診が必要なケース(ハイブリッド受診のすすめ)
  • 失敗しない: あなたを守る、信頼できるオンラインピルサービスの選び方チェックリスト

正しい知識があれば、リスクを回避し、安全にピルを始めることができます。この記事が、あなたの不安を払拭し、快適な毎日を取り戻す第一歩となることを約束します。

目次
  1. オンラインピルは「危険」なのか?誤解と真実
  2. 【図解】「危険な通販」と「安全な診療」の具体的な見分け方
  3. 監修者からアドバイス:副作用リスクと「対面受診」すべきケース
  4. 失敗しない!安全なオンラインピルサービスの選び方5選
  5. よくある質問に編集部が回答
  6. まとめ:リスクを知って賢く利用しよう

オンラインピルは「危険」なのか?誤解と真実

図解】危険な個人輸入ピル通販のリスク(偽造薬、健康被害)と、安全なオンライン診療の仕組み(医師の診察、国内承認薬、公的補償)の比較イラスト。

「オンラインピル」と検索すると、サジェスト(予測変換)に「危ない」「怖い」「死亡」といったネガティブな単語が並びます。

これからピルを始めようとしている方、特に慎重な性格の方であれば、これを見ただけで足がすくんでしまうかもしれません。

しかし、この「危険」という言葉が、具体的にどのサービスを指しているのかを正しく理解している人は意外と少ないのです。

ここでは、世間で言われる「危険」の正体と、法的に守られた「安全」な仕組みの違いについて、事実に基づいて解き明かしていきます。

「危ない」と言われる最大の理由は「個人輸入代行サイト」の存在

まず明確にしておきたいのは、インターネット上でピルを入手する方法には、大きく分けて「オンライン診療」と「個人輸入(通販)」の2種類が存在するという事実です。

そして、ネット上で警告されている「危険性」のほとんどは、後者の「個人輸入」に向けられたものです。

「個人輸入代行サイト」とは、海外製の医薬品を個人の代わりに輸入手続きをしてくれる業者のことです。

これらのサイトは一見すると、一般的なネット通販サイトのように見えます。

「激安」「診察不要」「即日発送」といった甘い言葉で宣伝されていますが、ここには致命的なリスクが潜んでいます。

最大の危険は、医師の診察が介在しないこと、そして届く薬が本物である保証がどこにもないことです。

WHO(世界保健機関)の報告によると、規制の網をかいくぐるような違法なネット通販サイト(rogue websites)で購入される医薬品の約50%が偽造品であると推計されています。

これらには有効成分が全く入っていないものや、逆に有害な不純物が混入しているものが含まれ、世界的な健康被害の原因となっています。

厚生労働省による注意喚起

「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ

日本国内で正規に流通している医薬品、化粧品や医療機器などは、医薬品医療機器等法に基づいて品質、有効性及び安全性の確認がなされていますが、個人輸入される外国製品にそのような保証はありません。」

厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」

私自身、メディカルライターとして活動する以前に、海外のサイトからサプリメントを個人的に取り寄せた経験があります。

「海外で人気」という口コミを鵜呑みにしたのですが、服用後に原因不明の動悸と吐き気に襲われ、非常に怖い思いをしました。

それがもし、ホルモンバランスに直接作用する「ピル」であったなら、さらに深刻な事態になっていたかもしれません。

「個人輸入」は、日本の法律(医薬品医療機器等法)に基づく安全対策の枠組みから外れた行為です。

万が一、重篤な副作用が起きても、国による救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となり、治療費は全額自己負担となります。

この「医学的・経済的リスク」の大きさこそが、「オンラインピルは危ない」と言われる最大の根拠なのです。

「オンライン診療」は国が認めた正規の医療行為

一方で、「オンライン診療」は全く異なります。

これは、スマートフォンやPCのビデオ通話機能などを利用して、医師がリアルタイムで患者を診察し、処方箋を出すという、日本の法律で認められた正当な医療行為です。

以前は「初診は対面が原則」とされていましたが、医療のデジタル化推進と2020年以降の感染症拡大の影響を受け、厚生労働省の指針が見直されました。

現在では、適切なルールの下であれば、初診からオンラインでのピル処方が可能となっています。

正規のオンライン診療サービスでは、必ず日本の医師免許を持つ医師が診察を担当します。

問診を通じて、患者の健康状態、既往歴、喫煙習慣などを確認し、「ピルを処方しても医学的に問題ないか」を判断します。

処方される薬も、日本の厚生労働省が承認した国内流通品です。

つまり、病院に行って診察を受けるのと同様の医療クオリティが、自宅にいながら受けられる仕組みなのです。

「医師が責任を持って処方する」という一点において、自己責任の通販とは決定的な違いがあります。

▼図解:「通販(個人輸入)」と「オンライン診療」の法的・安全性の違い比較表

比較項目危険な通販(個人輸入)安全なオンライン診療
法的区分輸入代行業者(医療機関ではない)医療機関(クリニック)
医師の診察なし(自己判断で購入)あり(医師が問診・処方)
取り扱い薬海外製の未承認薬(偽造リスク大)国内承認薬(正規ルート)
副作用救済制度対象外(全額自己負担)対象(公的サポートあり)
リスク管理誰もチェックしない医師による禁忌チェックあり
主なトラブル薬が届かない、偽物、健康被害通信環境の不具合程度

このように、両者は全く別物です。これからピルを始めるあなたが選ぶべきは、間違いなく「オンライン診療」一択です。「通販」という言葉には決して惑わされないでください。

【図解】「危険な通販」と「安全な診療」の具体的な見分け方

【スマホ画面比較】危険なピル通販サイト(怪しい英語、特定商取引法表記なし)と、安全なオンライン診療サイト(日本の医師名明記、日本語パッケージ)の見分け方図解。

「違いは分かったけれど、スマホの画面上でどうやって見分ければいいの?」

「綺麗なサイトだと、ちゃんとしたクリニックに見えてしまう……」

そんな不安を持つ方のために、サイトをパッと見ただけで「安全」か「危険」かを判断するための具体的なチェックポイントを図解とともに解説します。

これさえ知っていれば、騙されることはありません。

サイト内の「特定商取引法に基づく表記」を必ずチェック

最も確実な見分け方は、サイトのフッター(最下部)やメニューにある「特定商取引法に基づく表記」または「運営者情報」を確認することです。

ここには、そのサービスを運営している主体の正体が隠されています。

  • 安全なオンライン診療の場合:
    ここには必ず「提携医療機関名(クリニック名)」や「管理医師(院長)の氏名」が明記されています。医療機関の住所も日本国内のものです。さらに、サイト内のどこかに「担当医師の紹介」ページがあり、医師の顔写真や経歴が掲載されていることが多いです。
  • 危険な通販(個人輸入)サイトの場合:
    運営者名が「海外の法人名」であったり、住所が「海外」または「私書箱」になっていたりします。また、責任者の氏名が曖昧であったり、そもそも運営者情報のページ自体が見つけにくい場所に隠されていることもあります。

「特定商取引法に基づく表記」を見て、日本の医療機関名が見当たらなければ、その時点でブラウザバック(戻る)してください。

「薬の名前」と「パッケージ」に日本語があるか

次に、取り扱っている「薬」の表示を確認しましょう。

  • 安全なオンライン診療の場合:
    「トリキュラー」「マーベロン」「ヤーズ」など、日本で認可されているカタカナ表記の薬名が並んでいます。また、サイト上に掲載されている薬のパッケージ写真(シート)には、日本語で曜日や注意書きが印字されています。これらは日本の製薬会社が製造・販売している正規のルートで流通している証拠です。
  • 危険な通販(個人輸入)サイトの場合:
    見たことのない英語名のパッケージや、タイ語などの外国語が書かれた箱が掲載されています。「ジェネリック」と称して、日本で承認されていない海外製の安価な薬を販売しているのが特徴です。「日本国内で未承認」等の記載が小さくある場合もありますが、これは「安全性が確認されていない」と同義です。

診察(問診)のプロセスが省略されていないか

正規のオンライン診療サービスにおける事前問診票のスマホ画面イメージ。基本情報(年齢・体重)、生活習慣(喫煙・飲酒)、現在の健康状態(片頭痛・高血圧)、血栓症に関する既往歴・家族歴、最終月経日など、安全な処方に必要な詳細項目が入力画面に表示されている。

サービスを利用する「手順」にも決定的な違いがあります。

  • 安全なオンライン診療の場合:
    購入前に必ず「問診(Webフォーム回答)」と「医師による診察(ビデオ通話や電話、チャット)」のステップが存在します。身長・体重、喫煙歴、血縁者の病歴などを詳細に入力し、医師がそれを確認して初めて処方が確定します。
  • 危険な通販(個人輸入)サイトの場合:
    Amazonや楽天市場で日用品を買うのと同じように、「商品をカートに入れる」→「購入ボタンを押す」→「決済」だけで完了してしまいます。「診察なしで買える」「面倒な問診なし」といった売り文句は、サービスの利便性ではなく、医療放棄を意味する危険なサインです。

▼編集部メモ:正規サービスの問診画面例

正規のオンライン診療サービスでは、以下のような詳細な質問項目が設けられています。これらは利用者の安全を守るための必須事項です。

  1. 基本情報: 年齢、身長、体重(BMIの確認)
  2. 生活習慣: 喫煙の有無(本数/日)、飲酒頻度
  3. 現在の健康状態: 前兆のある片頭痛の有無、高血圧、現在治療中の病気
  4. 既往歴: 過去にかかった大きな病気(特に血栓症関連)
  5. 家族歴: 両親や兄弟姉妹に血栓症や乳がんの方がいるか
  6. 最終月経日: 妊娠の可能性の除外

もし、これらの質問なしに薬を売ろうとするサイトがあれば、それは絶対に利用してはいけません。

監修者からアドバイス:副作用リスクと「対面受診」すべきケース

男性医師がピルの重大な副作用である『血栓症』の初期症状(ふくらはぎの痛み、激しい頭痛、息苦しさ)のチェックリストを指差し確認している様子。

ここまで、サービスの選び方について解説してきましたが、正規のオンライン診療を選んだとしても、ピルという「薬」を服用する以上、医学的なリスクはゼロではありません。

特にネット検索で目にする「血栓症」という言葉は、多くの人にとって恐怖の対象でしょう。

ここでは、記事監修を務める医師の視点から、ピルの副作用リスクとの正しい向き合い方、そしてオンライン診療の限界を補うための「対面受診」の必要性についてアドバイスをいただきます。

ピルの主な副作用と「血栓症」の初期症状

低用量ピルを飲み始めると、ホルモンバランスの変化により、一時的に「マイナートラブル」と呼ばれる副作用が出ることがあります。

主な症状は、吐き気、頭痛、乳房の張り、少量の不正出血などです。

これらは通常、体が薬に慣れるまでの1〜3ヶ月程度で自然に治まることがほとんどで、過度に心配する必要はありません。

しかし、極めて稀ながら注意が必要なのが「血栓症(血管の中で血が固まって詰まってしまう病気)」です。

監修者からアドバイス

「ピル服用中の血栓症リスクは、確かに非服用者に比べるとわずかに高くなりますが、その発症頻度は1万人に3〜9人程度と言われています。これは、妊娠中や出産直後の女性が血栓症になるリスク(1万人に40〜65人)よりもはるかに低い数字です。過剰に恐れる必要はありませんが、早期発見が何より重要です。

以下の『ACHES(エイクス)』と呼ばれる初期症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、救急医療機関を受診してください。

  • A (Abdominal pain): 激しい腹痛
  • C (Chest pain): 激しい胸痛、息苦しさ
  • H (Headache): 激しい頭痛
  • E (Eye problems): 視界がぼやける、見えにくい
  • S (Severe leg pain): ふくらはぎの激しい痛み・むくみ

特に『ふくらはぎを握ると激痛が走る』『片足だけ急にむくんだ』といった症状は、脚の静脈に血栓ができているサインの可能性があります。この知識を持っているだけで、リスクは大幅にコントロールできます。」

オンライン診療であっても、事前の問診でリスクが高い人をスクリーニング(選別)していますが、服用開始後の体調変化に気づけるのは、あなた自身です。

上記の初期症状は必ず覚えておきましょう。

定期的な健康診断・婦人科検診の重要性

オンライン診療の最大の弱点は、医師が直接患者の体に触れる「触診」や、その場での「検査」ができないことです。画面越しでは、血圧の正確な値や、子宮・卵巣の直接的な状態までは分かりません。

そのため、オンラインピルを安全に続けるためには、「ハイブリッド受診」を強く推奨します。

監修者のコメント

「オンライン診療は、忙しい現代人にとって薬を継続するための素晴らしいツールですが、あくまで『問診』に基づいた処方であるという限界も理解しておきましょう。

安全性を高めるためには、職場の健康診断結果(特に血圧、肝機能、脂質代謝)を手元に用意して診療を受けることが望ましいです。また、ピルで生理痛が楽になったとしても、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れている可能性は否定できません。

【安全に続けるためのアクションプラン】

  • 年に1回は対面で婦人科検診: 自治体のクーポンなどを活用し、子宮頸がん検診や超音波検査を受けましょう。「オンラインでピルを服用中です」と医師に伝えるのがポイントです。
  • 健康診断結果の活用: 会社や学校の健康診断結果をスマホで撮影し、オンライン診療の問診時に手元に用意しておくと、より精度の高い診察が受けられます。

オンラインの利便性と、対面診療の確実性。両方の良いとこ取りをしてください。」

オンライン診療を断られる人(禁忌事項)

残念ながら、体質や生活習慣によっては、オンラインを含めピルの処方自体ができない(禁忌)場合があります。

  • 35歳以上で、1日15本以上タバコを吸う人
  • 前兆(閃輝暗点など)のある片頭痛持ちの人
  • 重度の高血圧の人
  • 過去に血栓症にかかったことがある人
  • 乳がんの疑いがある、または治療中の人

これらに該当する人がピルを服用すると、血栓症や脳卒中などの重大なリスクが跳ね上がります。

もしオンライン診療の問診でこれらを隠して処方を受けた場合、それは自ら命を危険にさらす行為です。

正規のオンライン診療サービスでは、これらの禁忌事項に該当する場合、正直に「処方できません」と断ってくれます。

一見冷たく感じるかもしれませんが、それは「あなたの命を守るための誠実な対応」です。逆に、どんな状態でも売ってくれるサイトの方が、医療倫理を無視した危険な業者であると認識してください。

失敗しない!安全なオンラインピルサービスの選び方5選

スマートフォンで『スマルナ』『メデリピル』『エニピル』などのオンラインピルサービス比較表を見ながら、サポート体制や料金を確認している女性の手元。

「オンライン診療が安全なのは分かったけど、サービスが多すぎてどこを選べばいいか分からない……」

現在、多くのクリニックや企業がオンラインピルサービスを提供しており、比較サイトを見ても情報が溢れています。そこで、ペルソナである葵さんが重視する「安心感」「サポート体制」「プライバシー」の観点から、絶対に失敗しないサービスの選び方を5つの基準に絞って紹介します。

運営元のクリニックと医師が明記されているか

【図解】「危険な通販」と「安全な診療」の具体的な見分け方でも触れましたが、これが最も基本的な条件です。公式サイトに「提携クリニック」の専用ページがあり、医師の実名、顔写真、経歴がしっかりと掲載されているかを確認してください。

医師を直接指名できるかどうかはサービスによって異なりますが、重要なのは「透明性」です。

どんな医師たちがチームとして診察にあたっているかがオープンになっているサービスは、信頼性が高いと言えます。

薬の種類(低用量・中用量・アフターピル)が豊富か

ピルには「トリキュラー」「マーベロン」「ヤーズ」など、ホルモンの配合量が異なるいくつかの種類があります。

人によって「この薬は合わないけれど、こっちに変えたら副作用がなくなった」ということがよくあります。

取り扱っているピルの種類が1〜2種類しかないサービスだと、体に合わなかった時に選択肢がなくなってしまいます。

複数の種類のピルを取り扱っており、医師と相談して薬の変更(切り替え)に柔軟に対応してくれるサービスを選びましょう。

副作用が出た時のサポート体制(LINE相談・診察)

私が友人の相談を受けた時の話です。彼女はとある格安サービスでピルを始めましたが、夜中に強い吐き気に襲われた際、どこに連絡しても繋がらず、不安で朝まで一睡もできなかったそうです。

価格の安さだけで選ぶと、こうした「いざという時の対応」が手薄な場合があります。以下の点を確認してください。

  • 服用中の不安を相談できる「LINE医療相談窓口」があるか?(できれば24時間受付や、看護師・薬剤師が対応してくれるところがベスト)
  • 副作用が辛い時、追加費用なし、またはスムーズに「医師との再診」を予約できるか?

「売って終わり」ではなく、服用中も伴走してくれるサービスこそが、真に優良なサービスです。

配送のプライバシー配慮(品名・梱包)

「実家暮らしだから親にバレたくない」「同棲中の彼氏に知られたくない」というニーズも切実です。

多くの優良サービスでは、配送時の品名を「医薬品」ではなく「雑貨」「サプリメント」「PC周辺機器」などに変更してくれたり、送り主をクリニック名ではなく個人名にしてくれたりと、プライバシーに配慮した配送を行っています。また、中身が透けない梱包や、自宅以外の「ポスト投函」「コンビニ受け取り」に対応しているかも重要なチェックポイントです。

続けやすい料金体系と解約のしやすさ

ピルは継続してこそ効果を発揮するものですが、毎月の出費も気になります。

「初月0円!」といった広告に飛びつくと、実は「6ヶ月以上の継続が条件」といった縛りがあるケースも少なくありません。

  • 初月だけでなく、2ヶ月目以降の価格や送料を含めた総額はいくらか?
  • 「解約縛り(違約金)」がないか?
  • 解約手続きは電話ではなく、WebやLINEのマイページから簡単にできるか?

これらを事前に確認し、お財布にも精神的にも負担の少ないサービスを選びましょう。

以下に、当編集部が上記の安全基準に基づきチェックを行った、代表的な3つのオンラインピルサービスを比較しました。

▼比較表:主なオンラインピルサービスのサポート体制・安全性チェック

サービス名 医師の指名 医療相談窓口 診療スタイル 発送時の品名 定期縛り
メデリピル × (不可)担当医が診察 ◯ (あり)LINEで
専門家に相談
音声通話
または
ビデオ通話
雑貨(化粧品のような梱包) プランによる※おまとめプラン等は
期間設定あり
スマルナ × (不可)担当医自動割当 ◎ (充実)助産師・薬剤師に
アプリで無料相談
テキスト
または
ビデオ通話
雑貨・PC用品
など選択可
なし1シートから解約可
エニピル × (不可)スピード重視 △ (問合せ)カスタマー
サポート対応
電話診療毎日10:00〜24:00
※問診は24h受付
雑貨 なしいつでも解約可

【編集部の推奨ポイント】

  • スマルナ: 以前は医師指名ができましたが、現在は自動割り当てでよりスピーディーに。医療相談室が充実しており、アプリで気軽に相談したい初心者の方に最適。
  • メデリピル: 「対話でしっかり診察してほしい」「見た目が可愛いと嬉しい」という診察・雰囲気重視の方に。
  • エニピル: 夜24時まで医師と電話診療が可能。「とにかく急いでいる」「夜間に受診したい」というスピード・利便性重視の方に。

よくある質問に編集部が回答

オンラインピルに関するよくある質問(血液検査の必要性、親バレ、薬の品質など)がQ&A形式で解決し、安心した表情の女性のイラスト。

最後に、ペルソナである葵さんが抱きがちな「細かいけれど気になる疑問」について、編集部がQ&A形式で簡潔にお答えします。

Q. 血液検査なしで処方してもらうのは危険ですか?

A. ガイドライン上、必須ではありませんが、健康診断結果があると安心です。

現在のガイドラインでは、低用量ピルの処方にあたって血液検査は「必須」とはされていません。問診と血圧測定でリスクが低いと判断されれば処方は可能です。

しかし、より安全を期すなら、会社の健康診断の結果(直近1年以内のもの)を手元に用意して問診を受けるのがベストです。

不安な場合は、自宅でできる血液検査キットを取り扱っているサービスを選ぶのも一つの手です。

Q. 届くピルは病院でもらうものと同じですか?

A. はい。正規のオンライン診療であれば全く同じものです。

国内の医療機関が提携しているサービスであれば、処方されるのは日本の厚生労働省が承認した「国内承認薬」です。

街の婦人科や薬局で受け取るものと成分もパッケージも同じですので、ご安心ください。

Q. 親や学校にバレずに利用できますか?

A. 自由診療なら通知は行きませんが、未成年の場合は保護者の同意が必要です。

ピルを避妊目的やPMS改善目的で使用する場合、多くは保険証を使わない「自由診療」となります。

この場合、健康保険組合からの「医療費のお知らせ」等が自宅に届くことはないため、家族に知られることはありません。

ただし、18歳未満(サービスによっては20歳未満)の方が利用する場合は、法的な観点や安全管理のため、保護者の同意書や電話確認を必須としているサービスがほとんどです。

Q. 診察はビデオ通話ですか?電話ですか?

A. サービスによりますが、現在は電話やビデオ通話が主流です。

以前はチャットのみで完結するサービスもありましたが、現在は安全性の観点から、初診時は医師との音声通話やビデオ通話を推奨・必須とするサービスが増えています。

顔を見せるのが恥ずかしい場合は、カメラをオフにして音声のみで診察を受けられるサービスもありますので、予約時に確認してみましょう。

まとめ:リスクを知って賢く利用しよう

生理痛やPMSの悩みから解放され、カフェで友人と笑顔で会話を楽しんでいる健康的な20代女性のポートレート。

オンラインピルは、決して「危ない」ものではありません。「危ない」のは、医師のいない「個人輸入(通販)」サイトです。

正しい知識を持ち、「正規の医療機関」が運営するサービスを選べば、オンライン診療は忙しい現代女性にとって、自分の体と向き合い、生活の質(QOL)を上げるための強力な味方となります。

生理痛やPMSに振り回される毎日は、もう終わりにできます。

不安な点は、問診や診察の際に医師に正直に伝えてみてください。親身になって相談に乗ってくれるはずです。

最後に、安全なサービスを選ぶためのチェックリストを再掲します。これを使って、あなたにぴったりのサービスを見つけてください。

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この記事の監修者

  • 平成16年
    愛知医科大学医学部卒業、愛知医科大学病院 卒後臨床研修医
  • 平成18年
    愛知医科大学病院 小児科入局
  • 平成23年
    愛知医科大学小児科 助教
  • 平成25年
    医療法人和幸会 阪奈中央病院勤務(小児科)
  • 平成29年
    たけつな小児科クリニック開院
  • 日本小児科学会(専門医/指導医)
  • 日本外来小児科学会
  • 日本小児科医会(地域総合小児医療認定医)
  • 日本小児神経学会
  • 日本頭痛学会

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