結論：クリニックフォア（クリフォア）は、国の指針に準拠した正式な「医療機関」が運営しており、忙しい女性にとって安全かつ合理的な選択肢です。

生理痛やPMS（月経前症候群）に悩んでいても、「婦人科に行く時間がない」「内診が怖い」といった理由で受診をためらっている方は多いのではないでしょうか。オンライン診療は、そんな悩みを解決する画期的なツールですが、顔が見えない分、「本当に安全なの？」「偽物の薬じゃない？」といった不安もつきものです。

この記事では、現役の小児科医であり、日々多くのお母さん世代の健康相談にも乗っている私、竹綱庸仁監修のもと、以下の3点を中心に徹底解説します。

• 【医師が検証】 クリフォアの安全性と「診察が短い」という口コミの医学的見解
• 実際に利用してわかった、アプリの使い勝手とピルが届くまでのスピード
• 他社との料金比較と、後悔しないためのオンライン診療の活用ルール

医学的な根拠に基づき、メリットだけでなく、注意すべきリスクや対面診療との使い分けについても正直にお伝えします。この記事が、あなたが安心してピルを始め、毎月の辛さから解放される第一歩となれば幸いです。

【医師が検証】オンラインピル処方「クリフォア」の安全性と信頼性

オンラインでピルを処方してもらう際、最も気になるのが「安全性」ではないでしょうか。インターネット上には、医師の診察を介さない個人輸入代行サイトなども存在し、それらと混同して不安を感じている方もいるかもしれません。

このセクションでは、クリニックフォア（クリフォア）が医療機関として信頼に足るのか、その運営実態と医学的な安全性を、医師の視点から厳しくチェックしていきます。

 運営元は実在する「医療法人」か？怪しいサイトとの見分け方

まず結論から申し上げますと、クリニックフォアは「医療法人社団エムズ」などが運営する、実在する医療機関です。東京、大阪、埼玉などに複数の実店舗（クリニック）を構えており、オンライン診療はその診療形態の一つとして提供されています。

ここが非常に重要なポイントです。インターネットで「ピル 通販」などと検索すると出てくるサイトの中には、海外から薬を個人的に輸入する代行業者（個人輸入代行サイト）も含まれています。これらは医療機関ではなく、医師の診察もありません。

[重要] 個人輸入代行サイトのリスク

• 偽薬の可能性: 成分が含まれていない、あるいは有害な物質が含まれている可能性があります。
• 健康被害の救済なし: 万が一、重大な副作用が出ても「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となります。
• 自己責任: 服用方法の指導がなく、すべて自己判断となります。

一方、クリニックフォアのようなオンライン診療は、医師法第20条に基づいた正規の医療行為です。画面越しとはいえ、医師が問診を行い、医学的判断に基づいて処方箋を出します。処方される薬も、国内で承認された正規の医薬品（一部自由診療薬を含む場合もありますが、医師の管理下です）であるため、安心感が全く異なります。

監修者の解説

 「血液検査なし」で処方しても大丈夫？医師の本音

「病院に行くと血液検査をされるのに、オンラインではしなくていいの？」という疑問を持つ方も多いでしょう。ピルの重大な副作用である「血栓症」のリスクを考えると、もっともな心配です。

医学的なガイドライン（日本産科婦人科学会）では、ピル処方時の血液検査は「必須ではない」とされています。健康診断の結果などで血圧や体重、肝機能などに異常がないことが確認できれば、問診だけで処方することは医学的に許容されています。

しかし、これは「誰でも検査なしでOK」という意味ではありません。以下のようなリスク因子がある場合は、慎重な判断が求められます。

• 35歳以上
• 喫煙者（1日15本以上は禁忌）
• BMIが30以上の肥満
• 高血圧
• 前兆のある片頭痛持ち
• 血栓症の家族歴がある

クリニックフォアのオンライン診療では、事前のWEB問診でこれらの項目を詳細に確認します。もしリスクが高いと判断されれば、オンラインでの処方はできず、対面受診を勧められることになります。

監修者のアドバイス

このように、クリニックフォアは「検査なしで楽だから」選ぶのではなく、「自分のリスクを理解し、必要な検診は別途受ける」というリテラシーを持って活用すれば、非常に安全で合理的なサービスです。

クリニックフォアの口コミ・評判を分析！「診察が雑」は本当か？

SNSや口コミサイトを見ると、クリニックフォアについて「診察が数分で終わった」「事務的だった」という声を見かけることがあります。これから利用しようとしている方にとっては、不安になる要素ですよね。

このセクションでは、それらのネガティブな口コミの背景にある事情を、医師側の視点も交えて分析します。「雑」なのと「効率的」なのはどう違うのか、真実を深掘りしていきましょう。

 「診察が数分で終わった」という口コミの真相

「予約して電話がかかってきたと思ったら、2〜3分話して終わり。本当に大丈夫？」

このような体験談は、実はオンライン診療では珍しくありません。しかし、これを単に「手抜き診療」と捉えるのは早計です。

オンライン診療の仕組み上、診察時間の短縮には「詳細な事前問診システム」が大きく関わっています。

通常の病院では、診察室に入ってから「今日はどうしましたか？」「既往歴は？」「タバコは吸いますか？」と一つひとつ口頭で確認します。一方、クリニックフォアでは、予約時にWEB上でかなり詳細な問診票に回答します。身長・体重、最終月経、喫煙歴、家族歴、現在の体調など、ピル処方に必要な情報はすべて診察前に医師の手元に届いています。

つまり、医師は通話が始まった時点で、すでに「処方して問題ないか」の医学的判断の大半を終えているのです。通話での診察は、その最終確認（本人の意思確認や、回答内容に矛盾がないかのチェック）がメインとなるため、数分で完了することが可能になります。

監修者の解説

 「薬が届かない」「対応が悪い」等の悪評はある？

配送やカスタマーサポートに関する口コミも調査しました。

「最短翌日と書いてあったのに届かなかった」「解約の手続きがわかりにくい」といった声も一部見受けられます。

配送に関しては、天候や交通状況、あるいは住んでいる地域（北海道、沖縄、離島など）によって、どうしても「最短翌日」が叶わないケースがあります。また、診察終了時刻が遅いと、発送が翌日扱いになることもあります。「ギリギリで注文しない」ことが、トラブル回避の鉄則です。

サポート対応については、急成長しているサービスゆえに、時期によっては窓口が混雑している可能性も考えられます。ただ、最近はアプリ内で解約や休止の手続きが完結できるよう改善されており、以前のような「電話がつながらなくて解約できない」といったトラブルは減ってきているようです。

 実際に利用して感じたメリット（早さ・プライバシー）

一方で、圧倒的に多いのが好意的な口コミです。

• 「仕事の合間にスマホで診察できて、本当に助かった」
• 「婦人科の待合室で知り合いに会うのが嫌だったけど、これなら誰にも会わなくて済む」
• 「生理が重くて動けない時に、家まで薬が届くのは神」

特に、忙しい働く女性や、小さなお子さんがいて外出が難しいお母さんたちからの支持が厚いです。「病院に行くハードル」を下げ、生理痛を我慢せずに治療につなげているという点では、社会的な意義も大きいサービスと言えるでしょう。

クリフォアで処方されるピルの種類と料金体系【隠れコストなし？】

ピルは継続して飲むものだからこそ、コストパフォーマンスは重要です。「初月無料」といった広告に惹かれて申し込んだら、2回目から高額になった…なんてことにならないよう、料金体系をクリアにしておきましょう。

ここでは、クリニックフォアで取り扱っているピルの種類と、診察料・送料を含めたトータルの費用感を、他社との比較も交えて解説します。

Chart here｜ピル料金シミュレーション比較表（単発 vs 定期配送）

▼低用量ピル料金シミュレーション表を見る

※価格は税込・一例です。薬剤の種類により異なります。

※キャンペーン適用などで初月0円になるケースもあります。

 取り扱いピル一覧（超低用量・低用量・中用量・アフターピル）

クリニックフォアは、国内で承認されている主要なピルを網羅しています。

• 低用量ピル（自費診療）: マーベロン、トリキュラー、ラベルフィーユ、アンジュなど。避妊目的や、PMS・肌荒れ改善に広く使われます。
• 超低用量ピル（自費診療）: ドロエチ配合錠（ヤーズのジェネリック）など。エストロゲン量が少なく、副作用（吐き気など）が出にくいとされています。月経困難症の治療によく用いられます。
• 中用量ピル: 月経移動（旅行などで生理日をずらしたい時）に使用。
• アフターピル（緊急避妊薬）: ノルレボ、エラワン（海外製）など。性交後72時間（または120時間）以内の服用で妊娠を防ぎます。

「以前、婦人科で〇〇という薬をもらって相性が良かった」という場合、問診でその旨を伝えれば、同じ薬（またはジェネリック）を処方してもらえる可能性が高いです。在庫状況にもよりますが、選択肢の多さは安心材料の一つです。

 診察料・送料・システム利用料の仕組み

クリニックフォアの料金構造はシンプルですが、お薬代以外にかかる費用を把握しておきましょう。

1. 診察料: 1,650円（税込）。ただし、「定期配送」を申し込むと、キャンペーン等で初回診察料が無料になるケースが多いです。また、2回目以降の決済時には診察料はかかりません。
2. 送料: 1回につき550円（税込）。
3. システム利用料: 基本的に無料（他社では数百円かかるところもあります）。

「隠れコスト」として注意すべきは、定期配送をやめて単発で購入する場合や、薬の種類を変更するために再診を受ける場合に診察料が発生する点です。

最も賢い使い方は、「定期配送（またはおまとめ配送）」を選んで診察料を浮かせ、送料の回数も減らすことです。特に「3ヶ月おまとめ」などは、送料が3ヶ月に1回で済むため、長期的に見るとかなりお得になります。

 他社オンラインピルサービスとの料金・サービス比較

主要な競合サービス（スマルナ、メデリピル）と比較してみましょう。

クリニックフォアの強みは、「価格の安さ」と「医療機関としての信頼性」のバランスが良い点です。チャットだけで完結するサービスは手軽ですが、「本当に医師が判断しているのか？」という不安が残ることもあります。クリフォアは電話やビデオで医師の声を聞けるため、安心感と効率を両立したい方に最適です。また、梱包にも配慮があり、中身がわからない状態で届くのでプライバシーも守られます。

アプリで完結！クリフォアの予約からピルが届くまでの流れ

「スマホの操作は得意だけど、医療系のアプリって手続きが面倒そう…」

そんな心配は無用です。クリニックフォアのアプリ（およびWebサイト）は、UI/UXが非常に洗練されており、直感的に操作できるように設計されています。

ここでは、実際の予約からピルが手元に届くまでのステップを解説します。私が実際にアプリを触ってみて感じた「使いやすさ」のポイントもお伝えします。

 Step1：アプリ・Webからの診療予約と事前問診

まずは公式サイト、または「クリフォア」アプリから予約を取ります。

1. カレンダーから日時選択: 15分刻みで空き枠が表示されます。平日夜や土日も対応しているのが嬉しいポイント。
2. 事前問診への回答: ここが最も重要です。20〜30問程度の質問に答えます。「はい/いいえ」でサクサク進めますが、嘘をつかずに正確に入力してください。 特に「最終月経日」「喫煙歴」「現在服用中の薬」は、処方の可否に関わる重要項目です。

筆者体験 ： 予約の取りやすさ

 Step2：医師とのオンライン診察（電話・ビデオ）

予約時間になると、医師から着信があります（または指定のURLから入室）。

• ビデオ通話: 医師の顔が見えるので安心。こちらのカメラはオフでもOKな場合が多いですが、本人確認のために一瞬オンにすることを求められることもあります。
• 電話診察: 音声のみ。すっぴんやパジャマでも気にする必要がなく、非常に気楽です。

診察時間は前述の通り数分程度。医師は問診内容を確認し、「このお薬で問題ないですね」「副作用の説明は読みましたか？」といった確認を行います。質問があればこのタイミングで遠慮なく聞きましょう。

 Step3：決済と配送（最短翌日到着の条件）

診察が終わると、アプリ上で決済を行います。

• 決済方法: クレジットカード、GMO後払い、Amazon Pay、Paidy（あと払い）などが利用可能。
• 配送: 16時まで（※時間は変動あり）に決済が完了すれば、当日中に発送され、最短で翌日に届きます。
• 梱包: 品名は「お品物」や「サプリメント」等に変更可能（設定による）で、クリニック名も目立たないようになっています。家族にバレたくない方も安心です。ポスト投函（ネコポス等）なので、不在でも受け取れます。

まとめ：忙しいあなたも、クリフォアなら「かかりつけ医」を持てる

オンラインピル処方は、単なる薬の購入手段ではありません。忙しくて自分の体を後回しにしがちな現代女性が、手軽に「医療」とつながり、QOL（生活の質）を上げるための強力なツールです。

クリニックフォアは、以下の3点において、初心者にも自信を持っておすすめできるサービスです。

1. 信頼性: 実在する医療機関が運営し、医師が責任を持って診察している。
2. 利便性: 予約から決済までスマホ完結、最短翌日に薬が届く。
3. 安全性: 事前問診システムでリスクを管理し、対面受診との使い分けも明確。

生理痛やPMSを「体質だから仕方ない」と諦める時代は終わりました。便利なテクノロジーと専門家の知識を頼って、もっと自由に、笑顔で過ごせる時間を増やしてください。

監修者からのメッセージ

最後に、オンライン診療を受ける前の準備リストをまとめました。これらを手元に用意して、ぜひ公式サイトを覗いてみてください。

クリフォア利用前の最終チェックリスト

▼診察前に準備するものリスト

参考文献

• 厚生労働省：オンライン診療の適切な実施に関する指針
• 日本産科婦人科学会：低用量経口避妊薬（OC）の使用に関するガイドライン
• クリニックフォア公式サイト