奈良県 生駒市 小児科 たけつな小児科クリニック

コラム
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「産後の葉酸、もういらない?」迷ったママに知ってほしい大切なこと

「産後の葉酸、もういらない?」迷ったママに知ってほしい大切なこと

妊娠中に葉酸をしっかり摂っていたけれど、出産後はもう必要ないのでは?と考えていませんか?実は、産後こそ葉酸が重要な時期。貧血の予防、体力回復、授乳による栄養補給など、ママと赤ちゃんの健康を支える大切な役割を果たします。特に産後1〜3ヶ月は、ホルモンバランスの変化や睡眠不足で体調を崩しやすく、栄養管理がより重要になります。

この記事では、産後の葉酸の必要性や効果的な摂取方法について詳しく解説します。

育児を頑張るママが無理なく健康を維持できるよう、ぜひ最後まで読んでみてください。

産後に葉酸サプリが重要な理由と不足による体の不調

出産後は赤ちゃんのお世話や自身の体の回復に追われ、栄養管理が後回しになりがちです。しかし、産後こそ葉酸の摂取が重要になります。葉酸は赤血球の生成を助け、細胞の修復や成長に必要な栄養素であるため、不足すると貧血や体調不良を引き起こす可能性があります。

厚生労働省の調査(2020年)によると、産後女性の約40%が貧血傾向にあるとされており、特に産後1〜3ヶ月間は貧血のリスクが高まるといわれています。また、授乳中は母乳を通じて赤ちゃんに栄養が送られるため、母体の葉酸不足は赤ちゃんの発育にも影響を与える可能性があります。

産後に葉酸が不足すると起こる影響

葉酸が不足すると、以下のような体調不良が起こりやすくなります。

  • 疲労感が抜けにくく、慢性的なだるさを感じる
  • 貧血によるめまいや動悸、息切れが起こりやすい
  • 抜け毛や肌荒れなど、美容面にも悪影響が出る

産後に葉酸を摂取するメリット

葉酸を適切に摂取することで、以下のようなメリットがあります。

  1. 貧血や慢性的な体調不良の予防
  2. 授乳期の栄養補給を助ける
  3. 産後の健康維持や育児の負担軽減に役立つ

産後の健康と赤ちゃんの発育を支えるためにも、葉酸を意識的に摂取することが大切です。

産後の葉酸サプリ摂取期間と1日の推奨摂取量

産後に葉酸サプリを摂取する期間は、一般的に産後3ヶ月〜半年間が推奨されています。ただし、授乳期間中は葉酸の需要が継続するため、授乳終了までは摂取を続けることが理想的です。

産後の葉酸摂取推奨量

厚生労働省のガイドラインによると、産後(授乳期)の葉酸摂取推奨量は1日あたり340μgです。これは妊娠中の推奨量(480μg)よりは少ないものの、妊娠前(400μg)と比べると 依然として高めの摂取が必要であることが分かります。

時期葉酸摂取推奨量(1日あたり)
妊娠前400μg
妊娠中480μg
産後(授乳期間中)340μg

帝王切開・難産の場合の葉酸摂取のポイント

帝王切開や難産を経験した場合、通常の産後より体力の回復に時間がかかるため、葉酸を意識的に摂取することが推奨されます。特に貧血のリスクが高い場合は、産後半年以上の継続摂取が望ましいとされています。

また、傷の回復や体調維持のためにも、術後の体力回復をサポートする栄養素として、鉄分やビタミンB群などをあわせて摂取するのが望ましいでしょう。

さらに、帝王切開や難産では出産時の出血量が多くなりやすいため、貧血リスクを下げるために 葉酸と鉄分の同時摂取が特に重要です。

産後の葉酸摂取期間は、体調を見ながら調整

産後の体調は個人差があるため、貧血が続く場合や授乳期間が長い場合は、推奨期間よりも長めに摂取することも検討しましょう。自分の体調を確認しながら、適切な期間で摂取を続けることが大切です。

二人目・三人目以降の出産でも葉酸は必要?

二人目・三人目以降の出産では、すでに育児経験があるため「葉酸サプリはもう必要ないのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、何人目の出産であっても、産後の葉酸摂取は重要です。

妊娠・出産を重ねると葉酸の必要量は増える

妊娠・出産を繰り返すことで母体の栄養ストックが減少しやすくなるため、葉酸をしっかり補給する必要があります。特に、以下のような場合は葉酸の摂取が推奨されます。

  • 産後すぐに次の妊娠を考えている場合
    → 妊娠初期に必要な葉酸をしっかり蓄えておくため、産後も継続摂取が望ましい。
  • 授乳期間が長く続く場合
    → 授乳によって葉酸が消費されるため、不足しないように意識する必要がある。
  • 年齢が上がるにつれて体の回復が遅くなる
    → 30代以降の出産では、体力の回復を助ける栄養補給がより重要になる。

上の子の育児による疲労が回復を妨げる

二人目・三人目の産後は、新生児の育児に加えて、上の子の世話もしなければならない ため、休息時間が確保しにくく、体の回復が遅れがちです。葉酸を含めた十分な栄養摂取を心がけることで、育児を乗り切る体力を維持できます。

次の妊娠に備えるための葉酸摂取

産後にすぐ次の妊娠を考えている場合、葉酸を継続摂取することで妊娠初期の葉酸不足を防ぐことができます。特に、妊娠前からの葉酸摂取は、赤ちゃんの先天性異常のリスクを減らすために推奨されています。

何人目の出産であっても葉酸は重要

何人目の出産であっても、産後の健康維持や育児の負担軽減に役立つ栄養素のひとつです。体調やライフスタイルに合わせて、継続的に摂取することをおすすめします。

産後の葉酸サプリの選び方3つのポイント

産後に葉酸サプリを選ぶ際は、体調の回復や授乳の影響を考慮し、適切な製品を選ぶことが重要です。特に、以下の3つのポイントを押さえておくと、安心して摂取できます。

①「モノグルタミン酸型」の葉酸を選ぶ

葉酸には「モノグルタミン酸型」「ポリグルタミン酸型」の2種類がありますが、体内での吸収率が高いのは「モノグルタミン酸型」です。
厚生労働省もモノグルタミン酸型葉酸の摂取を推奨しており、産後の栄養補給にはこのタイプを選ぶのが理想的です。

② GMP認証取得で安全性が高いサプリを選ぶ

産後の女性はホルモンバランスの変化で体がデリケートな状態です。そのため、品質管理が徹底された安全なサプリメントを選ぶことが大切です。

サプリの安全性を確認する際は、以下の基準を満たしているかをチェックしましょう。

  • GMP認証(Good Manufacturing Practice):厳しい品質管理基準をクリアした製品
  • 第三者機関の検査済み:安全性や成分が保証されている
  • 無添加・低添加:保存料や着色料が少ない製品が望ましい

③ 葉酸以外の栄養素(鉄分・カルシウム・ビタミンB群)の配合を確認する

葉酸は単体でも効果がありますが、産後に不足しがちな栄養素を一緒に摂ることで、より効果的に健康をサポートできます。特に以下の成分が含まれていると、産後の体調管理に役立ちます。

栄養素効果
鉄分産後の貧血予防・疲労回復のサポート
カルシウム母体の健康維持や授乳期の栄養サポート
ビタミンB群バランスのよい栄養補給をサポート

自分に合った葉酸サプリを選んで、産後の健康管理を

産後は体の回復だけでなく、育児による体力消耗も激しい時期です。葉酸だけでなく、鉄分やカルシウムなどの不足しやすい栄養素も考慮しながら、自分に合ったサプリメントを選びましょう。

どのサプリを選べばいいのか迷う方は、次の章でおすすめのサプリメントを紹介しています。

おすすめの葉酸サプリ『ベルタママリズム』

産後に摂る葉酸サプリとして特におすすめなのが「ベルタママリズム」です。ベルタママリズムは厚生労働省推奨のモノグルタミン酸型葉酸を、産後女性に最適な340μg(1日あたり)で配合しています。また、産後特有の体調変化や栄養ニーズを考え抜いた栄養設計になっており、品質管理にも非常に優れています(GMP認証取得)。

ベルタママリズムの特長的な配合成分とその具体的な役割は以下の通りです。

栄養素配合量(1日あたり)特徴的な役割
葉酸(モノグルタミン酸型)340μg産後の貧血予防や体調回復、授乳期の栄養補給に役立つ
DHA・EPA80mg授乳期を通じて赤ちゃんの健やかな発育に役立つ
鉄分15mg産後に不足しやすい鉄分を効率的に補える
カルシウム200mg授乳期の骨密度低下を防ぎ、母乳を介した栄養補給に役立つ
ビタミンB群(B1,B2,B6,B12)各種基準値100%以上産後の肌や体調を整え、精神的な安定に役立つ

産後特有の悩みに応えるために、これらの栄養素が必要量をしっかり満たす形で配合されています。特にDHA・EPAを含んでいるサプリは他製品では珍しく、赤ちゃんの発育を重視するママからも好評です。

ベルタママリズムは利用者アンケートでも93%が「実感があり、継続したい」と回答(2024年ベルタ公式調査)しており、産後女性からの信頼も厚い製品です。

産後 葉酸サプリの効果的な飲み方

産後に葉酸サプリの効果を最大限に引き出すためには、飲むタイミングや摂取方法に工夫が必要です。専門家も推奨する以下のポイントを意識して摂取しましょう。

食事と一緒に摂取する

葉酸は食事と一緒に摂ることで吸収率が向上します。空腹時に飲むよりも、特に朝食後など胃腸が活発に動いている時間帯に摂取するのが効果的です。

毎日同じ時間帯に摂る

毎日同じタイミングで葉酸サプリを摂取することで、体内での栄養素の安定的な維持が可能となります。習慣化することで飲み忘れも防ぎやすくなります。

カフェインとの同時摂取を避ける

葉酸は水溶性ビタミンであるため、コーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲料と一緒に摂取すると、吸収効率が低下する可能性があります。できれば水またはノンカフェイン飲料で服用しましょう。

一度に過剰摂取しない

葉酸は水溶性ビタミンのため、一度に多量に摂取しても余分な量は排出されてしまいます。1日の推奨量(産後は340μg)を守り、適切な量を継続的に摂ることが重要です。

以下に、葉酸サプリを 無理なく続けるためのポイント を分かりやすく整理しました。

効果的な飲み方のポイント理由・効果
食事と一緒に摂取葉酸の吸収率が高まる
毎日決まった時間帯に摂取習慣化しやすく飲み忘れ防止になる
水かノンカフェイン飲料でカフェインによる吸収阻害を防ぐ
過剰摂取を避ける体外への排出を防ぎ、効率よく摂取できる

これらのポイントを日常生活に取り入れ、産後の身体を効率的にケアしましょう。

葉酸サプリ摂取に関する注意点と食事からの摂取方法

産後の葉酸摂取を効果的に進めるためには、サプリメントを安全に使用し、食品からもバランスよく摂取することが重要です。この章では、摂取時の注意点と食事からの摂取方法をそれぞれ紹介します。

葉酸サプリを摂取する際の注意点

葉酸サプリを摂取する際には、以下のポイントに注意しましょう。

  • 薬を服用中の方や持病のある方は、サプリ使用前に医師や薬剤師へ必ず相談してください。
  • 推奨摂取量(産後は340μg/日)を守り、一度に過剰な摂取を避けましょう。
  • サプリだけに依存せず、食事と併用してバランスよく摂取することを心がけましょう。

食事から葉酸を摂取する方法

葉酸は日常の食材からも効率的に摂取できます。以下は、葉酸が豊富で産後の食生活に取り入れやすい食品例です。

  • 緑黄色野菜
    • ほうれん草(1束約200μg)
    • ブロッコリー(100g約210μg)
  • 豆類
    • 枝豆(100g約320μg)
    • 納豆(1パック約60μg)
  • 動物性食品
    • 鶏レバー(100g約1300μg)
  • 果物類
    • アボカド(1個約80μg)

下の表は食品ごとの葉酸含有量(100gあたり)をまとめたものです。

食品名葉酸含有量(100gあたり)
ほうれん草約210μg
ブロッコリー約210μg
枝豆約320μg
納豆約120μg
鶏レバー約1300μg
アボカド約84μg

日常の食事で不足しがちな部分を葉酸サプリで補い、効率よく栄養バランスを整えるようにしましょう。

産後に葉酸サプリを摂取するメリットと具体的な効果の目安

ここでは、産後に葉酸サプリを摂取することで期待できるメリットや、具体的な効果の目安となる期間を、症状・悩み別に解説します。産後の身体の悩みを抱える方は、ぜひ参考にしてみてください。

貧血や疲労回復への効果(目安期間:約2〜3ヶ月)

産後は疲労感や軽度の貧血が続くことがありますが、葉酸サプリを摂取することで、約2ヶ月ほどで身体が軽く感じられ、家事や育児に積極的に取り組みやすくなる可能性があります。

母乳分泌が安定する効果(目安期間:約1〜2ヶ月)

産後の母乳の分泌が安定しない場合にも葉酸サプリは有効であり、摂取開始後1ヶ月ほどで母乳が出やすくなり、精神的にも育児に向き合いやすくなる傾向があります。

抜け毛や肌荒れなど美容面での改善効果(目安期間:約3ヶ月〜半年)

産後に抜け毛や肌荒れがひどくなることがありますが、葉酸サプリをビタミン類と併用することで、3ヶ月ほどで抜け毛が減少し、肌の調子が整う場合があります。

産後の葉酸サプリ摂取における効果の目安

実感した効果摂取期間の目安主な年代
貧血や疲労感の改善約2〜3ヶ月20代後半〜30代前半
母乳の分泌の安定化約1〜2ヶ月30代前半〜30代後半
抜け毛・肌荒れの改善約3ヶ月〜半年20代後半〜30代前半

葉酸サプリを無理なく続けるための工夫

産後の葉酸サプリ摂取は、母体の回復だけでなく、赤ちゃんの健康にも密接に関係しています。
しかし、育児や家事で忙しい中、毎日忘れずに摂取するのは大変という方も少なくありません。

ここでは、葉酸サプリを無理なく継続するための工夫を紹介します。

飲み忘れを防ぐためのコツ

  • 目につく場所にサプリを置いておく(キッチンや洗面所など)
  • パートナーや家族と共有し、摂取をサポートしてもらう
  • スマホのアラームを活用して毎日の摂取を習慣化する
  • 定期便を利用し、サプリを切らさないようにする

サプリだけに頼りすぎず、食事からも摂取する

葉酸は食事からも摂取できるため、バランスの良い食事と組み合わせて摂ることが理想的です。
特にほうれん草、枝豆、納豆、レバー、アボカドなどを意識的に取り入れることで、より効率的に葉酸を補給できます。

自分の体調やライフスタイルに合わせて摂取を続ける

  • 授乳期間が長い方や、貧血・疲労感が続く方は長めの摂取を検討する。
  • 次の妊娠を考えている方は、妊娠前からの葉酸摂取が推奨されているため継続が望ましい
  • 体調が安定したら、食事からの摂取にシフトするのもOK

産後は体調が不安定な時期ですが、葉酸摂取を上手に続けることで、回復がスムーズになり、心身ともに安定しやすくなります。
自分の生活スタイルに合わせて、無理なく葉酸サプリを取り入れていきましょう。

監修者
院長

たけつな  のぶひと

竹綱 庸仁

経歴

平成16年愛知医科大学医学部卒業

愛知医科大学院病院 卒後臨床研修医

平成18年愛知医科大学病院 小児科入局

平成23年愛知医科大学小児科 助教

平成29年たけつな小児科クリニック開院

所属
学会

日本小児科学会(専門医/指導医)

日本外来小児科学会

日本小児科医会(地域総合小児医療認定医)

日本小児神経学会

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